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もんじゃの都・月島がタワマン街へ 進む再開発に違和感も

日本人は“タワマン信仰”から脱するべき

 タワマンは一見華やかな存在だ。聳え立つ威容は、目を見張るというよりは強い圧迫感を放っている。しかし、前述の拙著でも書いた通り、タワマンとはそもそもが耐久力や継続性に大きな問題を孕んだ建造物なのだ。

 月島の開発のように古くからの商店街の真ん中に出来上がったタワマンは、50年後には周辺エリアにとって大きなお荷物的存在となっているかもしれない。つまり、結局のところ多くの人の不幸を作り出してしまう開発となる可能性が高いのだ。

 タワマンに住みたがる日本人はいまだに多く、人気が高いことは確かだ。デベロッパーも、作れば売れるから作ってきたようなところもある。しかし、近年はタワマンという住形態そのものに対する疑念も広がってきた。またタワマンに住むことは、必ずしも「カッコいい」にはつながらなくなっている。

 欧米先進国の人々は、タワマン的な住まいを必要悪と見做しているようだ。特に上品な人には好まれない。強いて言えば、トランプ大統領のような方が好んで住むところだ。

 日本人もそろそろ“タワマン信仰”から脱する時ではないか。特に反対運動が強い場所で強引にタワマンを開発するようなやり方は慎むべきだ。それは未来の不幸の種を撒いていることに気付くべきだろう。

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