今年、志村さんは東京五輪の聖火ランナーも務める予定になっていた。走るからには「かっこよく走りたい」と、体力づくりに余念がなかったという。
「めったに自分のことは話さない志村さんですが、地元の東村山を走ることを『生きていたらお母さんが絶対に喜んだよね、天国からも見てほしいな』と感慨深げに話していました」(前出・テレビ局関係者)
たった一つの後悔があったか
70才という年齢に向き合い、自分が元気でいられるのはあと何年だろうとふと考える。過去の仕事を振り返り、やり残したことがあったのではないか、まだ挑戦すべきことがあったのではないか、志村さんもそんなことを考えていたのかもしれない。
「志村さんは日本のお笑い界を変えた1人です。コメディアンとしてプライベートで抱える悩みや問題を決して表に出すことはなかった。とにかくその点は徹底していました。
女の人とつきあって別れるときも、恨まれることなく相手の思う通りに責任をとるといいますか…。それも揉めないためだった気もします。そんな志村さんが自分の結婚についてや、かつて確執も報じられたいかりやさんについて語り始めたのは長く志村さんを知る人たちにとっては驚きでした。
それにここ最近、志村さんは冗談めかしてではなく『子供を遺したいなぁ』と話すようになっていたんです」(前出・志村さんの知人)