「あいつらちゃんと対策してる」という姿見せたい
──「玉ちゃんの“夜の街”応援プロジェクト」ですね。この活動を始めてからスナック連盟(※一般社団法人全日本スナック連盟/玉袋が設立)に加盟する店の反響、動きはどうですか。
玉袋:前向きに対策しようっていう動き、声は聞こえてきますね。その一歩が大事なんじゃないかな、今はお客さんに選ばれちゃうから。感染予防対策をしたうえで、営業を続けていくほうがスマートだし、それが秩序というか日本人の細やかさ、良さだからね。とかく蔑まれがちな業界だけど、そんな中でも「あいつらちゃんとやってたよ」という姿を見せてやりたいっていう意地だよね。
──スナック連盟のホームページにも載っている、とある地方都市の店を見ていたら、ものすごく魅力的に見えました。
玉袋:じつはコロナ禍で歌舞伎町や六本木あたりのキャバクラの子が働き場がなくなって、一斉にスナックに流れた街もあるのよ。敢えて場所は言わないけど…。だから、一時、その街のスナックはいい女だらけになったって話は聞いたね。結局、長くは続かなかったみたいだけど(笑い)。
──ユーチューブでは夜の街の楽しみ方をレクチャーされていますね。
玉袋:夜の街の文化を守るために、いろんな人に伝えたくて動画を発信してます。今は敗戦の時の状況と一緒だけど、もしかしたら、この焼け野原みたいなところで、新しい若いエネルギーがさ、スナック文化を立て直そうという子が出てくるかもしれないしね。そのうち、オレよりもすごいスーパースターなんかが賛同してくれたらいいと思うし、もっと賛同者は募りたいよね。