彼らは「毎日の食事に困っている家庭があれば、その一家に約10万ウォン(約1万2000円)を支給する」と言っているが、住民らは、彼らの学生なのに、そんな金を持っているはずがないと陰で笑っているという。ちなみに、10万ウォンあれば、20kgの米を買うことができる。
RFAよれば、現地の地方幹部の話として、学生らが国境地帯に派遣されたことについて、国家安全保衛部は新型コロナウイルスの感染拡大で治安維持のために忙しく、国境地帯に派遣する要員が足りないので、学生が派遣されたのではないか。また、学生ならば、実地に現場で訓練を受けさせることもできるほか、住民も学生ということで、気を許して実情を漏らしてくれるという計算もあるのではないか。いずれにしても、平壌の党指導部が中間国境地帯の治安状況を懸念しているのは間違いないと伝えている。