小室さんは来年7月、アメリカで弁護士試験を受験予定だという(撮影/藤岡雅樹)

「小室家の問題」が「皇室全体の問題」に(撮影/藤岡雅樹)

 前出の皇室関係者が続ける。

「事はすでに“1人の女性皇族の結婚”という範疇を超えました。ここまで逆風が大きくなると、皇室への国民からの信頼さえ揺るがしかねず、今後の皇室制度の在り方にまで影響が出かねません。皇室の中枢では“皇室が危機に瀕している”という認識さえあるのです。結婚を巡る問題の解決に向け、皇室が総力体制で取り組むという新局面に入ったと言っていいでしょう」

美智子さまが憂う「家族全体の苦しみ」

 西村長官の会見で強調されたことが、もう1つある。「小室さん側の説明責任」を指摘した発言は、上皇后美智子さまの意向を反映したものではない、ということだ。実際、「長官の苦言の背景には、美智子さまのご懸念があった」という旨の報道があった。

「宮内庁のホームページには、そうした報道を否定する文書が掲載されました。さらに、長官とのやり取りの中で、美智子さまが皇族方の健康状態について尋ねられたことも記された。そうしたやり取りの中身までもがわざわざ公開されたことに、何らかの意図を感じました」(皇室ジャーナリスト)

 昨今、秋篠宮さまは目に見えてお痩せになり、その健康状態が不安視されている。その原因は、眞子さまのご結婚だろう。ホームページに記された内容は、秋篠宮さまを心配される美智子さまの、お気持ちの表れなのではないか。

「美智子さまはいちはやく、眞子さまのご結婚問題を“ご家族全体の苦しみ”と捉えられ、胸を痛めておいででした。また眞子さまがお考えを深められるよう助力すべきともお考えになってきました。

 眞子さま個人を支えるのはもとより、秋篠宮さまを含めて家族全体で問題に取り組み、そこで苦しむ方がいればお互いに支え合うべきだとお考えなのでしょう」(前出・宮内庁関係者)

 美智子さまのお考えの通り、家族一丸となって、事態の収束に動かれようとする皇室ご一家。そして、それに呼応するように宮内庁も早期解決に向けて本腰を入れ始めた。

「上皇ご夫妻をお支えする上皇職に、現在、菅内閣において『内閣危機管理監』を務める人物が加わるのではないかといわれています。彼は10年以上前に当時の天皇皇后両陛下をお支えする侍従職も務めていて、特に美智子さまの信頼が厚いことでもよく知られています。さらには元警視総監でもあり、西村長官の直接の後輩にもあたります。2人ならばうまく連携もとれるはずです。

 内閣危機管理監といえば、国の危機管理の頂点に立つ人物。いま皇族方と宮内庁が直面する“危機”に決着をつけるにはこれほど適任な人材はいません」(前出・皇室関係者)

※女性セブン2021年1月21日号

美智子さまは早くに小室さんに不安感を持たれていたという(2019年9月、東京・文京区 撮影/JMPA)

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