ただ、あくまで裁可は皇室の伝統に則ったもので、実際の結婚に影響はないという。それならば、現在の天皇陛下が再び小室さんの挨拶を受け、裁可されることにはなんら問題はないだろう。だが、このような状況であえてそうする必要もない。
「当時の裁可はいまも効力を持つと考え、陛下は裁可されない可能性が高いでしょう」(前出・別の皇室ジャーナリスト)
陛下がわざわざ“火中の栗”に触れられる必要はないのだ。つまり本来は婚約の前にあるべき小室さんから陛下への挨拶の機会は永遠にない。前出の皇室ジャーナリストが続ける。
「もし眞子さまが結婚されても、小室さんと両陛下が公的な場で顔を合わせることはまったくない見通しです。一般の婚約に当たる納采の儀でもその機会はなく、結婚の際の『朝見の儀』でも眞子さまが両陛下に挨拶されるだけ。披露宴が行われても、両陛下が出席される必要はなく、国民の理解と祝福を得られていない以上そもそも披露宴の開催が難しいでしょう」
もし披露宴が行われても、両陛下の出席を避け、小室さんのイメージとは切り離したいというのが、皇室を支える周囲の心情だろう。結婚後にもし眞子さまがアメリカで暮らされるなどして皇室と距離を取られたら、「両陛下と小室さんは一生会わない」という異常事態が起きてもおかしくはないのだ。
国民の祝福を得ると同時に、両陛下の心からの祝福も得られるようなご結婚であることが望ましいのは、言うまでもない。
※女性セブン2021年2月4日号