チェキで自撮り(10月6日。東京・港区)

チェキで自撮りする眞子さまと佳子さま(2020年10月6日。東京・港区 写真/宮内庁提供)

 雅子さまが皇室に入られたときには1才だった姪っ子の眞子さま。その晴れやかな門出を、雅子さまも心待ちにされていたに違いない。

「それだけに、雅子さまは個人的にも眞子さまの将来を案じておいででしょう。ですがそれ以上に、いまの皇室を担う天皇家の一員としては、“次の天皇家”である秋篠宮家がこれだけの危機に瀕していることに、強く懸念を抱かれていると思います。余計なプレッシャーをかけたくないという配慮と同時に、そうした懸念もあって、小室さんについて口に出して話題にされることがないのではないでしょうか」(前出・宮内庁関係者)

“次の天皇家”が抱える困難は、現在の天皇家にも微妙な影響を与えている。昨今は女性天皇を容認する世論が約8割を占める。女性天皇への期待が「愛子天皇」と切り離すことができないのは、言うまでもない。

《学び舎の冬日あかるき窓の辺に集へる友の影重なりて》

 昨年末、学習院女子中・高等科のOG会報誌「ふかみどり」に、愛子さまの和歌が初めて掲載された。昨春に学習院女子高等科を卒業されたことで、これまで長くトップページに掲載されてきた紀子さまの和歌に代わり、愛子さまの情感豊かな和歌が巻頭ページを飾った。

 愛子さまは今年12月に20才になられる。来年には新年一般参賀などの行事や儀式にも参列できるようになり、存在感は増すばかりだ。

「秋篠宮家が逆風を受けるのと反比例する形で、女性天皇を望む声はより一層強くなっているといえます。ですがそれは、愛子さまを、先行きの見えない不安定なお立場にするということでもあります。皇室で大変なご苦労を重ねられた雅子さまですから、ひとりの母親としては、愛子さまに“将来を自分の意思で自由に決めてほしい”とお思いのはずです。

 眞子さまのご結婚問題を決して口に出されない雅子さまは、胸の内では複雑なお気持ちを抱かれているのではないでしょうか」(皇室ジャーナリスト)

結婚の儀式には眞子さまだけが出席

 冒頭のように、いかに皇室関係者が両陛下と小室さんとの距離をつくろうとしても、一般的な女性皇族の結婚のプロセスであれば、どこかで顔を合わせられるもの。しかし、すでに眞子さまのご結婚はイレギュラーな形で進んでいる。

「2017年、上皇陛下が天皇在位中、眞子さまのご結婚の『裁可』を与えられました。眞子さまは小室さんを伴って参内し、上皇陛下に挨拶されて裁可されたのです。それが婚約の内定を意味しました」(別の皇室ジャーナリスト)

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