芸能

素性明かさず大ヒット 匿名アーティストが語る「匿名の理由」

(YouTubeより)

yamaが出演したTHE FIRST TAKEは公開ひと月で800万再生を超えた(YouTubeより)

 近年、年齢や性別、経歴など素性を明かさないまま人気を集めるミュージシャンが相次いでいる。なぜ彼ら・彼女らは素顔や素性を隠しているのだろうか。また、そこにはどのようなメリットがあるのだろうか。

 2020年に大ヒットとなった楽曲の一つに、シンガーのyamaが4月にリリースした「春を告げる」がある。翌5月に公開されたSpotify「バイラルトップ50(日本)」では、瑛人「香水」やYOASOBI「夜に駆ける」など人気曲を押さえて第1位を獲得。さらに今年1月4日付のBillboard JAPANストリーミング・ソング・チャートでは累計再生回数が1億回を突破したことも話題となった。

 大人気の「春を告げる」だが、歌っているyamaの性別や素顔、年齢や経歴などは謎のままだ。作詞・作曲を手がけたくじらも詳しい素性は不明で、yamaとくじらは互いに一度も会うことなく、顔も知らないままインターネットを通じて楽曲を完成させたという。

 顔は出しているものの、詳しい素性が非公開とされているのがロックバンド・女王蜂だ。代表曲「火炎」はTHE FIRST TAKEで2000万再生超の大ヒット。ボーカルのアヴちゃんは透き通るような高音と迫力ある低音を使い分け、ハイヒールでミニスカートと背中がざっくりとあいたニットを着こなす。歌を聴いても姿を見ても、性別は判然としない。ファンたちからは、「アヴちゃんが男性だろうが女性だろうがどっちでもいい」「アヴちゃんはアヴちゃんだ」と、性別云々よりもそのアーティスト性を高く評価する声が多い。

“ずとまよ”として知られる音楽ユニット・ずっと真夜中でいいのには、ボーカルのACAね(あかね)こそライブでは顔を出しているものの、他のメンバーについての詳細は非公開。YouTubeにアップされているMV(ミュージックビデオ)もアニメ映像が主体で歌っている姿は見えない。

 このように程度の差こそあれ、近年大ヒットしているアーティストには一定の“匿名性”を持つ人が少なくないのだ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

今季から選手活動を休止することを発表したカーリング女子の本橋麻里(Xより)
《日本が変わってきてますね》ロコ・ソラーレ本橋麻里氏がSNSで参院選投票を促す理由 講演する機会が増えて…支持政党を「推し」と呼ぶ若者にも見解
NEWSポストセブン
白石隆浩死刑囚
《女性を家に連れ込むのが得意》座間9人殺害・白石死刑囚が明かしていた「金を奪って強引な性行為をしてから殺害」のスリル…あまりにも身勝手な主張【死刑執行】
NEWSポストセブン
失言後に記者会見を開いた自民党の鶴保庸介氏(時事通信フォト)
「運のいいことに…」「卒業証書チラ見せ」…失言や騒動で謝罪した政治家たちの実例に学ぶ“やっちゃいけない謝り方”
NEWSポストセブン
球種構成に明らかな変化が(時事通信フォト)
大谷翔平の前半戦の投球「直球が6割超」で見えた“最強の進化”、しかしメジャーでは“フォーシームが決め球”の選手はおらず、組み立てを試行錯誤している段階か
週刊ポスト
参議院選挙に向けてある動きが起こっている(時事通信フォト)
《“参政党ブーム”で割れる歌舞伎町》「俺は彼らに賭けますよ」(ホスト)vs.「トー横の希望と参政党は真逆の存在」(トー横キッズ)取材で見えた若者のリアルな政治意識とは
NEWSポストセブン
ベビーシッターに加えてチャイルドマインダーの資格も取得(横澤夏子公式インスタグラムより)
芸人・横澤夏子の「婚活」で学んだ“ママの人間関係構築術”「スーパー&パークを話のタネに」「LINE IDは減るもんじゃない」
NEWSポストセブン
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン