芸能

YouTubeが人気の石橋貴明、“イジり役”脱却しゲスト出演で地上波復活か

Twitter、Instagramの公式アカウントも開始した(AFP=時事)

YouTubeで返り咲いた石橋(AFP=時事)

 一度は“戦力外通告”を受けた男が檜舞台に戻ってきた。2018年に『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)が終了し、ゴールデンタイムのレギュラー番組が消滅したとんねるずの石橋貴明(59才)が、YouTubeを足がかりとして華麗に復活。地上波でも再び存在感を示し始めている。

 1980年代からテレビ界の王者として君臨し続けてきたとんねるずに激震が走ったのが、“みなさん”終了という事件だった。『ねるとん紅鯨団』(フジテレビ系)、『とんねるずの生でダラダラいかせて!!』(日本テレビ系)、お正月特番の『夢対決!とんねるずのスポーツ王は俺だ!』(テレビ朝日系)など、数々の人気番組を生み、中居正広とコンビを組んだ『うたばん』(TBS系)も大当たり。しかし、次第に番組が終わり、ついに“みなさん”が終わった当時の状況を、石橋は今年1月放送の『情熱大陸』(TBS系)で、「戦力外通告」と表現した。ネット界の状況に詳しいネットニュース編集者はいう。

「長年、トップランナーとして走り続けてきたとんねるずですが、ネット界隈では嫌われ者で、とにかくアンチが多いことで知られていました。体育会的なノリを貫くスタイルが“パワハラだ”という指摘は常にありましたし、生まれた時から不景気な時代しか知らない若者にとって、何十年もバブルを引きずる彼らは“老害”以外の何者でもなかった。ある種、若者のテレビ離れを招いた象徴のような存在と言われることもありました」(ネットニュース編集者)

 しかし、息を吹き返すのは早かった。“みなさん”終了を受けて始まった『石橋貴明のたいむとんねる』(フジテレビ系)は芳しい結果を得られなかったが、昨年6月に公式YouTubeチャンネル『貴ちゃんねるず』を始めると、登録者数はみるみる増え、現在157万人に達している。エンタメ誌記者はいう。

「テレビで『嫌なら見るな』と言ったら大炎上必至ですが、YouTubeなら法に触れない限り好き勝手にやってもいいわけですし、石橋も『嫌なら見るな』と言えばいいだけ。“オレ様スタイル”を貫いてきた石橋には、YouTubeはピッタリの場所でした。現在、YouTubeに参入する芸能人が相次いでいますが、予算も人脈もあり、地上波ではやりたくてもできないことが山ほどあった石橋が参入すれば、他のYouTuberを凌駕するのは自然の流れです。

 しかもタイミングが最高でした。コロナによるステイホームでテレビ視聴率が上がるなか、テレビの退屈さに飽きた層がYouTubeに流れ、名前を知る石橋のチャンネルに大量に流れ着いた。一方では、テレビよりもっぱらYouTubeに親しむ若い世代も、“テレビの石橋”はイヤでも、“YouTuber石橋”なら抵抗なく受け入れることができた。その結果が100数十万人という登録者数に現れています」(エンタメ誌記者)

関連記事

トピックス

割れた窓ガラス
「『ドン!』といきなり大きく速い揺れ」「3.11より怖かった」青森震度6強でドンキは休業・ツリー散乱・バリバリに割れたガラス…取材班が見た「現地のリアル」【青森県東方沖地震】
NEWSポストセブン
前橋市議会で退職が認められ、報道陣の取材に応じる小川晶市長(時事通信フォト)
《前橋・ラブホ通い詰め問題》「これは小川晶前市長の遺言」市幹部男性X氏が停職6か月で依願退職へ、市長選へ向け自民に危機感「いまも想像以上に小川さん支持が強い」
NEWSポストセブン
3年前に離婚していた穴井夕子とプロゴルァーの横田真一選手(Instagram/時事通信フォト)
《ゴルフ・横田真一プロと2年前に離婚》穴井夕子が明かしていた「夫婦ゲンカ中の夫への不満」と“家庭内別居”
NEWSポストセブン
二刀流かDHか、先発かリリーフか?
【大谷翔平のWBCでの“起用法”どれが正解か?】安全策なら「日本ラウンド出場せず、決勝ラウンドのみDHで出場」、WBCが「オープン戦での調整登板の代わり」になる可能性も
週刊ポスト
高市首相の発言で中国がエスカレート(時事通信フォト)
【中国軍機がレーダー照射も】高市発言で中国がエスカレート アメリカのスタンスは? 「曖昧戦略は終焉」「日米台で連携強化」の指摘も
NEWSポストセブン
テレビ復帰は困難との見方も強い国分太一(時事通信フォト)
元TOKIO・国分太一、地上波復帰は困難でもキャンプ趣味を活かしてYouTubeで復帰するシナリオも 「参戦すればキャンプYouTuberの人気の構図が一変する可能性」
週刊ポスト
世代交代へ(元横綱・大乃国)
《熾烈な相撲協会理事選》元横綱・大乃国の芝田山親方が勇退で八角理事長“一強体制”へ 2年先を見据えた次期理事長をめぐる争いも激化へ
週刊ポスト
2011年に放送が開始された『ヒルナンデス!!』(HPより/時事通信フォト)
《日テレ広報が回答》ナンチャン続投『ヒルナンデス!』打ち切り報道を完全否定「終了の予定ない」、終了説を一蹴した日テレの“ウラ事情”
NEWSポストセブン
青森県東方沖地震を受けての中国の反応は…(時事通信フォト)
《完全な失敗に終わるに違いない》最大震度6強・青森県東方沖地震、発生後の「在日中国大使館」公式Xでのポスト内容が波紋拡げる、注目される台湾総統の“対照的な対応”
NEWSポストセブン
安福久美子容疑者(69)の高場悟さんに対する”執着”が事件につながった(左:共同通信)
《名古屋主婦殺害》「あの時は振ってごめんねって会話ができるかなと…」安福久美子容疑者が美奈子さんを“土曜の昼”に襲撃したワケ…夫・悟さんが語っていた「離婚と養育費の話」
NEWSポストセブン
《悠仁さまとの差》宮内庁ホームページ“愛子内親王殿下のご活動”の項目開設に「なぜこんなに遅れたのか」の疑問 皇室記者は「当主の意向が反映されるとされます」
《悠仁さまとの差》宮内庁ホームページ“愛子内親王殿下のご活動”の項目開設に「なぜこんなに遅れたのか」の疑問 皇室記者は「当主の意向が反映されるとされます」
週刊ポスト
優勝パレードでは終始寄り添っていた真美子夫人と大谷翔平選手(キルステン・ワトソンさんのInstagramより)
《大谷翔平がWBC出場表明》真美子さん、佐々木朗希の妻にアドバイスか「東京ラウンドのタイミングで顔出ししてみたら?」 日本での“奥様会デビュー”計画
女性セブン