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大相撲「溜席の妖精」に関係者騒然 向正面の良座席をどう手に入れたのか

 もともと、全体像が見えづらいチケット販売方式となっているうえに、今はコロナによる“異常事態”でさらに分かりづらくなっている。3月場所は、本来であれば大阪の府立体育館(エディオンアリーナ大阪)で開催されるが、東京から大阪への移動による感染拡大リスクを鑑みて、今回は「東京開催の3月場所」となり、定員も両国国技館の半分以下(5000人まで)と制限されている。

「例年通り、大阪で3月場所が開催される場合は、東西の溜席は維持員によって組織される『東西会』の会員が座る場所になります。揃いの茶色の陣羽織を着て土俵下に座っている『維持員』は、協会に所定額の寄付をして承認を受けることで、場所中は溜席での観戦が認められます」(前出・協会関係者)

 もちろん、東西会の会員は関西在住者がほとんどで、3月場所が両国国技館での開催となれば、観戦に訪れるのは容易ではない。会員が支払う維持費は1年あたり23万円(原則、6ヶ年分138万円を一時金で納付)となっている。今回はどのような措置が取られたのか。東西会関係者はこう話す。

「東京開催になったことで、東西会の会員には国技館での観戦を希望するのであれば、溜席を15日間通しで用意してくれるという案内がありました。希望しない会員には1年分の維持員費23万円を返金するという話でした。また、溜席以外の桝席や椅子席を実費で先行販売してもらえるサービスも案内された。
 
 もともと溜席で観戦する権利のあった大阪の維持員の東西会が最優先となり、東京の維持員、大阪の茶屋の顧客、東京の茶屋の顧客の順に優先購入できるということだったが、正面・向正面や東西といった方面や席番の指定はできないことになっていた」
 
 そうして配分されたあとに、残った座席がネットなどで一般に販売されるというシステムだというのだ。溜席は1席2万円で売られ、15日間通しなら30万円となる。

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