「ふふふふふふ。……(左上空に首を曲げて46秒の長考)……自分は平和に生きたいタイプなんですけど(笑い)、んー……(さらに9秒)……伝説に残る究極の将棋というのがどういうものかはすごく興味はありますね。見てみたい。でも、その質問だと、自分が指さなくてもいいかな……はははは」
この4月から、順位戦はB級1組に昇級。一期で抜けてA級に上がり、さらに翌年A級でトップに立って名人挑戦権を得れば――、谷川浩司九段が持つ、「名人獲得史上最年少記録21歳2か月」の更新が視野に入ってくる。そうなれば、藤井二冠はまたひとつ、棋界の歴史に新たな伝説を刻むことになる。
◆藤井聡太(ふじい・そうた)/2002年7月19日、愛知県生まれ。14歳2か月で中学生プロ棋士になると、デビュー戦の加藤一二三九段(当時)戦以来「公式戦最多連勝記録」(29連勝)を樹立。タイトル獲得最年少記録(棋聖)他、数々の最年少記録を更新している。趣味は詰将棋と鉄道。好きな駒は角。