しかし、被害児童の保護者に対する意識調査によれば、保護者がフィルタリング設定をしていないパターン、またフィルタリングの存在自体を知らないケースも多いことがわかっています。法整備と携帯電話業者への指導にくわえて、学校教育の現場での取り組みも必要でしょう。
ここ最近、『デジタルタトゥー』という言葉が浸透してきましたが、一度インターネット上にアップされてしまった画像は半永的に消えることはありません。その危険性について、これまで以上に早い段階からネットリテラシー教育を進めていくほかないと思います」(Aさん)
こうした自画撮り被害の拡大を受け、今年3月、大阪府警少年課の依頼のもと、大阪芸術大学の学生がSNS関連の犯罪防止に向けた啓発動画を作成している(動画はYouTube「大阪府警察安まち公式チャンネル」から視聴可能)。児童が自画撮り被害に巻き込まれる経緯がリアルに描写されている。
ネット犯罪がいかに身近なところに迫っているのか。ぜひ、親子や友人同士でこの問題を話し合ってみてほしい。