そんなAさんの主張もむなしく、両者の意見は平行線をたどり、話し合いは一旦、終わりを迎える。佳代さんの態度が一変したのはその後だ。Aさんが小室さんに「就活はどうなの?」「まぁでも、圭くんだったら、きっと大丈夫だから」と投げかける。すると、佳代さんは小室さんの答えを遮り、せせら笑うようにこう答えた。
佳代さん「まぁ、圭は大丈夫だと。私には関係ないといえば関係ないので、圭の人生なので」
平坦だった口調は、次第に強くなる。
佳代さん「私も本当に仕事がいつクビになってもおかしくない状態ですので。もうとてもにっちもさっちもいかない状態なので。難しいです。それから、自分もこれから将来に向けていろいろ、まぁ結婚が破棄となりましたので、いろんなことを考えていかなければ。女が1人で生きていくのは大変なので」
佳代さんの勢いに押されるように、Aさんは小室さんに水を向けることをやめ、その日の会話は終わった。
「女が1人で生きていくのは大変」という言葉は、嘘偽りなく、佳代さんの半生の苦労を物語っている。小室家を知る人物の話。
「佳代さんはよく、夫を亡くして子供と2人で生きることのつらさを語っていました。経済的な大変さ、父親がいない子供の不憫さ、さらに高齢の実父の生活の面倒も見なければならないと嘆いていた。そんな境遇でも、圭さんには絵画やバイオリンを習わせ、学費の高額なインターナショナルスクールの中学高校にも通わせて立派に育てたという自負も、彼女の言葉の端々から感じました」
眞子さまも佳代さんのそうした話を、繰り返し聞かれたのではないだろうか。
「眞子さまは、佳代さんに対して憧れにも似た感情を抱かれているように感じます。それは、“苦境にありながら女手一つで人生を切り開いた”という佳代さんの言葉に、感銘を受けられたからではないでしょうか。
ご自分が小室さんと婚約されることで佳代さんについてさまざまなことが明らかになりました。その事実に心苦しさを感じられ、なんとか佳代さんを支えたい、力になりたいとお思いなのでしょう。眞子さまは皇族であるというよりも、もう小室家の一員であるという意識の方がお強い、という印象を持つ関係者は少なくない」(皇室関係者)
内親王が味方だから私たちに非はない
佳代さんを支えたい──そんなお気持ちで眞子さまは、金銭トラブルへの小室家の対応を主導されたのではないか。
小室さんの文書発表翌日、秋篠宮家の最側近である皇嗣職大夫は会見で、解決金は支払わないという小室家の基本方針について「眞子さまのご意向が大きかった」と話した。さらに、《今回発表された文書を読まれて、いろいろな経緯があったことを理解してくださる方がいらっしゃればありがたい》という眞子さまのコメントも伝えた。