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BTSは2020年のグラミー賞にも出席(写真/GettyImages)

K-POPの関連ツイートは年間67億件

 韓国大手芸能事務所は、BTSをはじめ、多くのK-POPアイドルが日本語の楽曲やアルバムを定期的に発売しているほど日本のファンを大事にしている。なぜなら日本には、韓国以上にK-POPファンが多いと見られているからだ。

 Twitter Koreaは2月、2020年1月1日から12月31日までの世界のデータを分析した結果を発表。この中の「K-POPツイートランキング」によると、2020年のK-POP関連ツイートは67億件で、そのうち、K-POP関連のユニークユーザー数の順位である「K-POPユニークボイスが最も多い国TOP20」では日本が1位だった。次いで2位は米国、3位はインドネシア、4位は韓国、5位にフィリピンと続く。

 Twitterはこれらのデータを基に、K-POP関連のツイートをするユーザーが最も多い国は日本だとして、「2020年にK-POPファンが最も多かった国は日本」と分析、「K-POPは世界最大規模のマーケットとなり、より注目されるようになった」との見解をブログで公表している。これを受け韓国メディアやSNSなどでは、「1位が韓国ではなく日本だったのは意外」、「日本でファンミーティングを沢山しているから日本のファンが羨ましかったけど納得」といった声が多く見られた。

 ちなみに、K-POP関連ツイートは、2018年は53億件、2019年は61億件と、年々着実に増加している。日本や韓国だけでなく、米国やインドネシア、タイ、フィリピン、ブラジル、マレーシア、メキシコ、インドなど幅広い国の人々がK-POPの話題をツイートした。その中でもBTSは、「2020年に最も多く言及されたK-POPアーティスト」の1位に輝いている。

 BTSはこれまで、全詞英語の『Dynamite』と韓国語曲の『Life Goes On』で、全米「Billboard Hot100」でチャート1位を獲得している。今回発表した『Film out』も81位(4月12日付)でチャート入りしており、これで英語、韓国語、日本語とそれぞれ異なる言語の曲でランクインを果たしたことになる。

 6月には、『Dynamite』や『Film out』などを収録したベストアルバム『BTS, THE BEST』が発売される予定だが、韓国では、BTSが5月23日開催される「Billboard Music Awards」の前に、もう1曲新曲を発表するか新しいアルバムを発売するのではないかという話も聞かれる。以前も同アワードで新曲を発表しARMYを喜ばせていただけに、今年も何らかのサプライズを期待したい。

【趙章恩】
ジャーナリスト。KDDI総合研究所特別研究員。東京大学大学院学際情報学修士(社会情報学)、東京大学大学院学際情報学府博士課程単位取得退学。韓国・アジアのIT・メディア事情を日本と比較しながら分かりやすく解説している。趣味はドラマ視聴とロケ地めぐり。

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