芸能

春の新バラエティがほぼ全滅 ステイホームでも低迷する2つの理由

明石家さんま

明石家さんまとマツコの番組も苦戦している(時事通信フォト)

 今春始まったテレビ番組のここ1か月の“成績”、つまり視聴率が出揃ってきた。顕著なのは、新しく始まったバラエティ番組が軒並み低迷していることだ。“ほぼ全滅”とも言える状況に、テレビ関係者は頭を抱えているという。その理由とはいったい? コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。

 * * *
 春の新番組がスタートして、早くも1か月あまりが過ぎました。現在、テレビ業界をザワつかせているのは、夜の時間帯に放送されている「新番組の大半が低迷している」こと。各局はコロナ禍による収入減に悩まされているだけに、さらなるダメージを受けているのです。

 まず下記に新番組の視聴率(ビデオリサーチ、関東地区、個人全体・世帯)を挙げていきましょう。

『オトラクション』(TBS系)個人2.4%、2.3%、2.3%、2.1% 世帯3.7%、3.7%、3.8%、3.6%。

『火曜は全力!華大さんと千鳥くん』(関西テレビ・フジテレビ系)個人2.9%、2.2%、2.3%、2.2%、2.0% 世帯5.3%、4.0%、4.0%、4.0%、3.8%。

『オオカミ少年』(TBS系)個人3.5%、2.2%、2.5%、1.9% 世帯6.0%、3.7%、4.1%、3.4%。

『新しいカギ』(フジテレビ系)個人3.1% 世帯4.7%。

『人志松本の酒のツマミになる話』(フジテレビ系)個人3.8%、3.9%、3.2%、4.3%、4.2% 世帯6.6%、7.0%、6.0%、7.7%、7.3%。

『週刊さんまとマツコ』(TBS系)個人2.3%、2.2% 世帯4.4%、4.1%。

 好感度トップのサンドウィッチマン、若手芸人筆頭の霜降り明星、大物のダウンタウン、明石家さんまさん、マツコ・デラックスさんらの番組であるにもかかわらず、個人、世帯ともに「合格ライン」と言われる数値の半分以下に留まるケースが続出しています。

 唯一、好結果が出ているのは『ヒューマングルメンタリー オモウマい店』(中京テレビ・日本テレビ系)のみであり、個人7.0%、7.4%、7.4%、7.0% 世帯11.8%、12.3%、12.1%、12.0%を記録。前番組の『火曜サプライズ』と同じグルメ番組だけに、視聴者をスムーズに移行させ、さらに裏番組の低迷によって新たな視聴者層をつかんでいるようです。

 どの新番組も見てもらうために、長時間の特番仕様や、ドラマ番宣を絡めた豪華ゲストの出演などの策を施していただけに、関係者のショックは計り知れません。なぜ今春の新番組はここまで受け入れられていないのでしょうか。

関連記事

トピックス

ドジャース入団時、真美子さんのために“結んだ特別な契約”
《スイートルームで愛娘と…》なぜ真美子さんは夫人会メンバーと一緒に観戦しないの? 大谷翔平がドジャース入団時に結んでいた“特別な契約”
NEWSポストセブン
靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
相撲協会の公式カレンダー
《大相撲「番付崩壊時代のカレンダー」はつらいよ》2025年は1月に引退の照ノ富士が4月まで連続登場の“困った事態”に 来年は大の里・豊昇龍の2横綱体制で安泰か 表紙や売り場の置き位置にも変化が
NEWSポストセブン
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン
俳優の仲代達矢さん
【追悼】仲代達矢さんが明かしていた“最大のライバル”の存在 「人の10倍努力」して演劇に人生を捧げた名優の肉声
週刊ポスト
10月16日午前、40代の女性歌手が何者かに襲われた。”黒づくめ”の格好をした犯人は現在も逃走を続けている
《ポスターに謎の“バツ印”》「『キャー』と悲鳴が…」「現場にドバッと血のあと」ライブハウス開店待ちの女性シンガーを “黒づくめの男”が襲撃 状況証拠が示唆する犯行の計画性
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(右の写真はサンプルです)
「熊に喰い尽くされ、骨がむき出しに」「大声をあげても襲ってくる」ベテラン猟師をも襲うクマの“驚くべき高知能”《昭和・平成“人食い熊”事件から学ぶクマ対策》
NEWSポストセブン
オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト
超音波スカルプケアデバイスの「ソノリプロ」。強気の「90日間返金保証」の秘密とは──
超音波スカルプケアデバイス「ソノリプロ」開発者が明かす強気の「90日間全額返金保証」をつけられる理由とは《頭皮の気になる部分をケア》
NEWSポストセブン
三田寛子(時事通信フォト)
「あの嫁は何なんだ」「坊っちゃんが可哀想」三田寛子が過ごした苦労続きの新婚時代…新妻・能條愛未を“全力サポート”する理由
NEWSポストセブン
大相撲九州場所
九州場所「17年連続15日皆勤」の溜席の博多美人はなぜ通い続けられるのか 身支度は大変だが「江戸時代にタイムトリップしているような気持ちになれる」と語る
NEWSポストセブン
初代優勝者がつくったカクテル『鳳鳴(ほうめい)』。SUNTORY WORLD WHISKY「碧Ao」(右)をベースに日本の春を象徴する桜を使用したリキュール「KANADE〈奏〉桜」などが使われている
《“バーテンダーNo.1”が決まる》『サントリー ザ・バーテンダーアワード2025』に込められた未来へ続く「洋酒文化伝承」にかける思い
NEWSポストセブン