国内

高まる五輪開催反対論 雅子さまは「開会式に出席しない」のご決断も

雅子さまの“外交技術”に大きな期待が寄せられる(2019年5月、東京・千代田区=時事通信フォト)

雅子さまは国民に寄り添われる姿勢を貫かれている(2019年5月、東京・千代田区=時事通信フォト)

 五輪開幕まで約1か月半となったいま、国民の間では「開催反対論」が高まりを見せている。もしも“無観客開催”となったならば、「国民とともにあること」を何より重要視される雅子さまは、どんなご決断をされるのか。

「2020年に行われる東京五輪は、令和の天皇皇后両陛下を世界にお披露目するいい機会だと、御代がわりの前から上皇后美智子さまはお考えでした。その思いは、体調不安を抱えられている雅子さまにも伝わっています。1年延期にはなりましたが、雅子さまは“五輪のホスト国の皇后”としての責務を果たすため、特に最近は体調の管理を徹底されていらっしゃるそうです」(宮内庁関係者)

 5月25日夕刻、雅子さまはご養蚕の作業のため、皇居に入られた。半蔵門の通過の際は車窓を全開にされ、居合わせた人々に笑顔で手を振られる余裕も見せられた。美智子さまがライフワークとされてきたご養蚕を継ぎ、雅子さまは新型コロナ禍でも伝統を守られている。

「作業に当たる担当者は、“密”にならないよう減らされました。また、飼育する蚕の品種は、4種から1種に絞られるなど、イレギュラーな対応がなされているそうです。それでも、皇后の伝統を継ぐためであると同時に、コロナで御所に引きこもっていては体調管理もままならないので、東京五輪も見据え、あえて作業に出かけられているのでしょう」(皇室記者)

 徹底して五輪への準備を進められている雅子さま。しかし、その雅子さまの五輪での“ご活躍”に暗雲が立ちこめている──。

愛子さまはバスケットボールを楽しみに

 天皇陛下は今回、東京五輪とパラリンピック各大会の名誉総裁を務められている。

「1964年の東京五輪では昭和天皇が名誉総裁を務められ、開会宣言をされました。また、当時皇太子だった上皇陛下はパラリンピックの名誉総裁を務められた。今回は、オリンピックとパラリンピックを“平等なスポーツの祭典にしたい”という組織委員会の意向で、陛下が両大会の名誉総裁を兼任されています。予定通りならば、両大会の開会式に両陛下が出席され、天皇陛下は両大会で開会宣言をされる見込みです」(前出・皇室記者)

 両陛下の五輪の責務は「開会宣言」だけではない。IOC幹部のほか、参加国の国家元首や首脳、王族など世界各国の要人が「ホスト国・日本」に一堂に会する五輪は、外交の大舞台という側面を持つからだ。

「世界のVIPの応接には、外交儀礼上、天皇皇后両陛下のほか皇族方の“出番”が求められる機会は多い。バッハIOC会長が陛下との接見を求めていると、一部では批判的に報じられましたが、五輪の名誉総裁としては当然のこと。もともと皇室と交流のある海外の王族たちも、皇族方への表敬訪問の機会を求めるでしょう。政治的に重要な国々の首脳には、日本政府の要請で両陛下がお会いになる場面も少なからずあるはずです」(官邸関係者)

関連記事

トピックス

11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(右/読者提供)
【足立区11人死傷】「ドーンという音で3メートル吹き飛んだ」“ブレーキ痕なき事故”の生々しい目撃談、28歳被害女性は「とても、とても親切な人だった」と同居人語る
NEWSポストセブン
愛子さま(写真/共同通信社)
《中国とASEAN諸国との関係に楔を打つ第一歩》愛子さま、初の海外公務「ラオス訪問」に秘められていた外交戦略
週刊ポスト
グラビア界の「きれいなお姉さん」として確固たる地位を固めた斉藤里奈
「グラビアに抵抗あり」でも初挑戦で「現場の熱量に驚愕」 元ミスマガ・斉藤里奈が努力でつかんだ「声のお仕事」
NEWSポストセブン
「アスレジャー」の服装でディズニーワールドを訪れた女性が物議に(時事通信フォト、TikTokより)
《米・ディズニーではトラブルに》公共の場で“タイトなレギンス”を普段使いする女性に賛否…“なぜ局部の形が丸見えな服を着るのか” 米セレブを中心にトレンド化する「アスレジャー」とは
NEWSポストセブン
日本体育大学は2026年正月2日・3日に78年連続78回目の箱根駅伝を走る(写真は2025年正月の復路ゴール。撮影/黒石あみ<小学館>)
箱根駅伝「78年連続」本戦出場を決めた日体大の“黄金期”を支えた名ランナー「大塚正美伝説」〈1〉「ちくしょう」と思った8区の区間記録は15年間破られなかった
週刊ポスト
「高市答弁」に関する大新聞の報じ方に疑問の声が噴出(時事通信フォト)
《消された「認定なら武力行使も」の文字》朝日新聞が高市首相答弁報道を“しれっと修正”疑惑 日中問題の火種になっても訂正記事を出さない姿勢に疑問噴出
週刊ポスト
地元コーヒーイベントで伊東市前市長・田久保真紀氏は何をしていたのか(時事通信フォト)
《シークレットゲストとして登場》伊東市前市長・田久保真紀氏、市長選出馬表明直後に地元コーヒーイベントで「田久保まきオリジナルブレンド」を“手売り”の思惑
週刊ポスト
ラオスへの公式訪問を終えた愛子さま(2025年11月、ラオス。撮影/横田紋子)
《愛子さまがラオスを訪問》熱心なご準備の成果が発揮された、国家主席への“とっさの回答” 自然体で飾らぬ姿は現地の人々の感動を呼んだ 
女性セブン
26日午後、香港の高層集合住宅で火災が発生した(時事通信フォト)
《日本のタワマンは大丈夫か?》香港・高層マンション大規模火災で80人超が死亡、住民からあがっていた「タバコの不始末」懸念する声【日本での発生リスクを専門家が解説】
NEWSポストセブン
山上徹也被告(共同通信社)
「金の無心をする時にのみ連絡」「断ると腕にしがみついて…」山上徹也被告の妹が証言した“母へのリアルな感情”と“家庭への絶望”【安倍元首相銃撃事件・公判】
NEWSポストセブン
被害者の女性と”関係のもつれ”があったのか...
《赤坂ライブハウス殺人未遂》「長男としてのプレッシャーもあったのかも」陸上自衛官・大津陽一郎容疑者の “恵まれた生育環境”、不倫が信じられない「家族仲のよさ」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 習近平をつけ上がらせた「12人の媚中政治家」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 習近平をつけ上がらせた「12人の媚中政治家」ほか
NEWSポストセブン