芸能

岡田准一主演映画、「何とも言えない顔」で笑い生むベテランの“顔芸”

その奇才ぶりは業界随一(AFP=時事)

その奇才ぶりは業界随一(AFP=時事)

 公開初日から3日間で、興行収入3億円を突破する好発進をしたのは岡田准一主演の映画『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』だ。岡田が見せるアクションシーンも話題になっているが、コメディ要素も秀逸だ。存在感を発揮しているベテラン俳優もいるようだ。コラムニストのペリー荻野さんが見どころについて解説する。

 * * *
 公開中の映画『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』。岡田准一が演じる主人公のファブルは、どんな相手も6秒以内に仕留める伝説の殺し屋だが、超猫舌でどこかズレてる変わり者。

 彼はボス(佐藤浩市)に「一年間、誰も殺すな。一般人として普通に生きろ」と命令され、相棒のヨウコ(木村文乃)と兄妹と偽って、大阪で休業中の身だ。2019年の第一作に続き、新作では、かつて自分が殺せなかった残忍な偽善者・宇津帆(堤真一)の手から、誰も殺さずに車椅子の少女ヒナコ(平手友梨奈)を救い出そうとする。

 激しいカーアクション、爆破、崩れ落ちる足場を走り抜けながら敵を倒すシーンなど、岡田自身がファイトコレオグラファーとして関わったバトルシーンは「日本映画の限界突破!」と謳うだけにすさまじい。憎むべき腹黒男を演じる堤真一の怪演も黒光りしている。だが、それと同時に忘れてはいけないのが「オクトパス」の場面である。

「オクトパス」とは、佐藤アキラと名乗るファブルが、バイトしている小さなデザイン会社。前作で窮地を救ったミサキ(山本美月)の紹介でバイトが決まったのだが、そこで繰り広げられる通称“タコ社長”田高田(佐藤二朗)とファブルとのやりとりは、見ものだ。チリチリ頭にチョビヒゲのタコ社長は、「ボーナスないで」「そんで時給800円」とぼそぼそと悪条件を言う。

 ファブルは平然と「やらせていただきます」と受け入れ、とっくに冷めてるだろうというお茶に口をつけて「熱―っ!!」とのけぞった瞬間、社長に「採用」と言われる。社長、いったいどこをどう見て採用に!? その後、試しにファブルに動物の絵を描かせてみると、謎の模様だらけの奇怪なキリンやシマウマが。なのにそれが「いい!!」とチラシに採用されるのだ。

関連記事

トピックス

足を止め、取材に答える大野
【活動休止後初!独占告白】大野智、「嵐」再始動に「必ず5人で集まって話をします」、自動車教習所通いには「免許はあともう少しかな」
女性セブン
今年1月から番組に復帰した神田正輝(事務所SNS より)
「本人が絶対話さない病状」激やせ復帰の神田正輝、『旅サラダ』番組存続の今後とスタッフが驚愕した“神田の変化”
NEWSポストセブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
《那須町男女遺体遺棄事件》剛腕経営者だった被害者は近隣店舗と頻繁にトラブル 上野界隈では中国マフィアの影響も
《那須町男女遺体遺棄事件》剛腕経営者だった被害者は近隣店舗と頻繁にトラブル 上野界隈では中国マフィアの影響も
女性セブン
山下智久と赤西仁。赤西は昨年末、離婚も公表した
山下智久が赤西仁らに続いてCM出演へ 元ジャニーズの連続起用に「一括りにされているみたい」とモヤモヤ、過去には“絶交”事件も 
女性セブン
日本、メジャーで活躍した松井秀喜氏(時事通信フォト)
【水原一平騒動も対照的】松井秀喜と全く違う「大谷翔平の生き方」結婚相手・真美子さんの公開や「通訳」をめぐる大きな違い
NEWSポストセブン
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
大谷翔平の伝記絵本から水谷一平氏が消えた(写真/Aflo)
《大谷翔平の伝記絵本》水原一平容疑者の姿が消失、出版社は「協議のうえ修正」 大谷はトラブル再発防止のため“側近再編”を検討中
女性セブン
被害者の宝島龍太郎さん。上野で飲食店などを経営していた
《那須・2遺体》被害者は中国人オーナーが爆増した上野の繁華街で有名人「監禁や暴力は日常」「悪口がトラブルのもと」トラブル相次ぐ上野エリアの今
NEWSポストセブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
運送会社社長の大川さんを殺害した内田洋輔被告
【埼玉・会社社長メッタ刺し事件】「骨折していたのに何度も…」被害者の親友が語った29歳容疑者の事件後の“不可解な動き”
NEWSポストセブン