抗酸化力がトップクラスのにんじん(Getty Images)

抗酸化力がトップクラスのにんじん(Getty Images)

 継続してにんじんを摂ることで抗酸化力を高め、体臭や加齢臭の予防に役立つ。おすすめは、生のにんじんでつくる“抗酸化ジュース”だ。

「つくり方は、皮をむいて乱切りにしたにんじんとオレンジジュース、はちみつをミキサーにかけるだけ。オレンジジュースに含まれるビタミンCにも、高い抗酸化作用があります。

 はちみつは、甘みを足すだけでなく、オリゴ糖とグルコン酸が腸内で善玉菌のえさになることで、腸内環境の改善も期待できます。できれば、飲むタイミングは朝がおすすめです。つくり置きはせず、その日のうちに飲みきるようにしてください」(菊池さん)

りんごの丸かじりで体臭も口臭もケアできる

 においを抑えるには、動物性たんぱく質を摂りすぎないようにすることも重要だ。

「動物性たんぱく質を摂りすぎると、消化不良を起こします。すると、分解・吸収されなかったたんぱく質がそのまま大腸まで到達し、腐敗してにおいを発する。

 よく、口臭がきついのは胃腸が悪いからだといわれます。これは腸の中の腐敗臭がそのまま食道を通って口から発せられているのではなく、腐敗によって発生したにおい分子が血液を介して全身にめぐり、それが呼気などを通して口臭になるのです。

 予防には、腸内環境を整えることが重要。食物繊維が豊富なものがおすすめです。特に『まごわやさしい』といわれる、豆、ごま、わかめ(海藻類)、野菜、しいたけ(きのこ類)を積極的に摂るのが効果的です」(桐村さん・以下同)

 口臭と体臭対策を同時に行うには、りんごが最適だ。

 りんごには、腸内環境の改善に役立つ水溶性食物繊維が豊富なほか、抗酸化作用の高いリンゴポリフェノールやビタミンCも多く含んでいる。

 生のりんごはもちろんのこと、果汁100%のジュースなどでも気軽に摂ることができる。

「りんごの水溶性食物繊維は皮周辺に最も多いといわれているので、皮ごと使える無農薬のものを選んでほしい。無農薬の果物や野菜は、安心できるだけでなく、自然に近い状態で育つことで、その食べ物が持つ栄養素の力が強いといわれているのです」

「人に会う用事があるのを忘れて、昼食につい、ぎょうざを食べてしまった」といったときは、緑茶を飲むのもいい。

「カテキンの殺菌作用とクロロフィルの抗酸化作用が、口臭にダブルで効きます。一方、コーヒーは香りが強く、しかも持続するので、口の中のにおいと混ざって口臭が悪化します。食後に飲むなら、コーヒーより緑茶がおすすめです」(菊池さん)

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