芸能

“イケメン俳優”を脱却した向井理、新しいファンを獲得し再ブーム

再び注目の向井理

再び注目の向井理

 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は今、再び注目を集める向井理(39才)について。

 * * *
“昭和”や“平成”の話題をテレビで展開する際、「まだ生まれてない頃の話」「子供の頃のことなので記憶が曖昧」とシラける世代=テレビ離れしている世代に、こちらを向いてもらうのは最重要課題。その層へアプローチとして、“1周回った”人物やネタを積極的に掘り起こしてみる価値は大きいと思う。

“着飾る恋”で新しい女性ファンを獲得

 4月期の火曜ドラマ『着飾る恋には理由があって』(TBS系)に出演していた向井理について、オンエア後半から終了後、「新しい女性ファンがついたのではないか」と思わせるSNSでのコメントを大量に目にした。

 向井が演じた「葉山」は、ヒロインの川口春奈が演じた「くるみ」が7年間も密かに想いを寄せる相手。そんな葉山がシェアハウスの住人となり、最終話では「片想いじゃなかったよ、気づくのが少し遅かっただけ」と、くるみに伝え、突然トルコへと旅立つ。

 くるみの相手は横浜流星が演じる「藤野」であり、向井は、いわゆる“当て馬”なのだが、過去にもこうした“当て馬”がカッコよすぎて人気者になった例を挙げながら、「向井理、カッコイイ」「素敵」「私だったら葉山さんを選ぶかも」などというコメントがSNSに溢れかえった。

明治大学出身の“理系男子”

 そしてドラマ終了後、目にしたのは、向井理の高学歴に驚く新規のファンの声だった。向井といえば、明治大学農学部生命科学科で遺伝子工学を専攻した“理系男子”。学生時代、向井が参加していた研究チームが「国際動物遺伝学会議」において「ベストポスターアワード」を受賞したことも古参のファンはスラスラと説明できるハズだ。

 が、『着飾る~』で新たに向井ファンとなった10代~20代前半の女性たちにとって、これらは、「知らなかった」「驚いた」新鮮なエピソード。

 そうなると、向井が、あの速水もこみちよりも前から「料理男子」だったことも知られていないのかもしれない。

 もともと向井は大学院進学か就職かと迷っていたとき、知人に誘われて老舗バーのバーテンダーになったという一風変わった経歴の持ち主。やがてカウンター内で“つまみ”も作るようになったといい、後に出演したトーク番組では、自宅のキッチンに「オリーブオイルだけでも数種類ある」と言っていたほどだ。『バンビ~ノ!』(日本テレビ系)でイタリアン、『おせん』(同)で和食、『ハングリー』(フジテレビ系)でフレンチの料理人役がまわってきたのも、そんな経歴と趣味が影響していたのは間違いなさそうだ。

 オンエア中の「マルホン胡麻油」(竹本油脂株式会社)のCMがしっくりくるのも元祖「料理男子」たる所以だろう。

 他にも、「学生時代はサッカーばかりしていた」という運動神経の良さや、お酒が大好きで、同年代のみならず年上の俳優に飲み仲間から「理」と下の名前で呼ばれ、愛されていることなども新規ファンには、ときめきのエピソードだと思う。

関連記事

トピックス

NHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』の打ち上げに参加したベッキー
《ザックリ背面ジッパーつきドレス着用》ベッキー、大河ドラマの打ち上げに際立つ服装で参加して関係者と話し込む「充実した日々」
NEWSポストセブン
三田寛子(時事通信フォト)
「あの嫁は何なんだ」「坊っちゃんが可哀想」三田寛子が過ごした苦労続きの新婚時代…新妻・能條愛未を“全力サポート”する理由
NEWSポストセブン
雅子さまが三重県をご訪問(共同通信社)
《お洒落とは》フェラガモ歴30年の雅子さま、三重県ご訪問でお持ちの愛用バッグに込められた“美学” 愛子さまにも受け継がれる「サステナブルの心」
NEWSポストセブン
大相撲九州場所
九州場所「17年連続15日皆勤」の溜席の博多美人はなぜ通い続けられるのか 身支度は大変だが「江戸時代にタイムトリップしているような気持ちになれる」と語る
NEWSポストセブン
一般女性との不倫が報じられた中村芝翫
《芝翫と愛人の半同棲にモヤモヤ》中村橋之助、婚約発表のウラで周囲に相談していた「父の不倫状況」…関係者が明かした「現在」とは
NEWSポストセブン
山本由伸選手とモデルのNiki(共同通信/Instagramより)
《噂のパートナーNiki》この1年で変化していた山本由伸との“関係性”「今年は球場で彼女の姿を見なかった」プライバシー警戒を強めるきっかけになった出来事
NEWSポストセブン
マレーシアのマルチタレント「Namewee(ネームウィー)」(時事通信フォト)
人気ラッパー・ネームウィーが“ナースの女神”殺人事件関与疑惑で当局が拘束、過去には日本人セクシー女優との過激MVも制作《エクスタシー所持で逮捕も》
NEWSポストセブン
デコピンを抱えて試合を観戦する真美子さん(時事通信フォト)
《真美子さんが“晴れ舞台”に選んだハイブラワンピ》大谷翔平、MVP受賞を見届けた“TPOわきまえファッション”【デコピンコーデが話題】
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組・司忍組長2月引退》“竹内七代目”誕生の分岐点は「司組長の誕生日」か 抗争終結宣言後も飛び交う「情報戦」 
NEWSポストセブン
活動を再開する河下楽
《独占告白》元関西ジュニア・河下楽、アルバイト掛け持ち生活のなか活動再開へ…退所きっかけとなった騒動については「本当に申し訳ないです」
NEWSポストセブン
ハワイ別荘の裁判が長期化している
《MVP受賞のウラで》大谷翔平、ハワイ別荘泥沼訴訟は長期化か…“真美子さんの誕生日直前に審問”が決定、大谷側は「カウンター訴訟」可能性を明記
NEWSポストセブン
11月1日、学習院大学の学園祭に足を運ばれた愛子さま(時事通信フォト)
《ひっきりなしにイケメンたちが》愛子さま、スマホとパンフを手にテンション爆アゲ…母校の学祭で“メンズアイドル”のパフォーマンスをご観覧
NEWSポストセブン