大谷翔平

オールスターゲームも勝ち投手になった(写真/時事通信フォト)

 父親は大谷の所属するリトルリーグの監督を務め、練習中は厳しく指導したが、家で息子を叱ることはほとんどなかった。寛大で子供の自主性を何より尊重した両親が唯一、決め事としたのは「子供の前で夫婦げんかをしない」こと。

「お母さんは『夫婦が言い争いをすると家庭がどんよりして、子供たちが親に気を使うようになるから注意していた』と語っていました。もちろん夫婦なので時には諍いもあったそうですが、たとえ夫婦げんかになったとしても、絶対に長引かせないようにしていたそうです」(佐々木享さん)

 これも子供の能力が開花するうえで大きな意味を持つ。

「夫婦が仲よくすることはドラマ『ドラゴン桜』(TBS系)でも“東大合格家庭の十か条”に入っていました。子供は目の前で夫婦げんかをされると心理的に落ち着かず、親に遠慮がちになります。逆にいつでも親と安心して話せる穏やかな家庭なら、ありのままの自分をさらけ出せ、自己肯定感が高まる。家庭環境こそ、大谷選手のグロースマインドセットのルーツでしょう」(加藤さん)

※女性セブン2021年7月29日・8月5日号

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