一方、井上医師は「ある程度誤嚥しても、『息を吐く力』がしっかりしていれば問題ない。それにはラジオ体操が効果的」だと言う。
「コロナ禍もあり、人と喋らないことで呼吸筋力が弱まります。胸郭が固くなると、腕が肩より上がらなくなる。ラジオ体操の『大きく息を吸う』体操で頭の上に両腕を広げますが、これがとても効果的です。腕をしっかり上げて、胸郭を伸ばす運動をしましょう。嚥下障害は全身疾患なので、栄養をしっかり摂って運動することを心掛けたい」
体のケアを通して誤嚥などのリスクを減らし、元気にそうめんを食べて夏を乗り切りたい。
※週刊ポスト2021年8月13日号