「すごく年下だったので、『えっ、なんで?』と思って。写真も複数枚、載せているし、プロフィールもかなり細かく書き込んであったから、本気度が伝わってきて、ますます「なんで?」って。若ければいいというわけではないんですが、興味もあって、すぐに返事をしました」

「話が続く人」は貴重な存在

 最初はメール、次にLINE、それから、オンラインのやり取りを重ね、緊急事態宣言が明けたタイミングで実際に会って、交際に至ったという。コロナで婚活の方法も変化している。そもそも葉子さんが婚活において、相手に求めていたものは何だったのか。

「話が続く人、というか、話を聞いてくれる人です。私は、それほどメンクイではないし、年収も、まあ自分も働いているからそれほど求めていないし、趣味を一緒に楽しもうという気もあまりないんです。そういうのは女友達とやればいいかなって。だから、楽しく会話ができる人がいいんですが、これが、なかなかいないんですよ。

 商社マンで、見た目がまあまあ好みの50代男性がいたのでラインを交換したら、送られてくるラインが、『日記』なんです。「今日〇〇食べました」とか「今、〇〇にいます」とか。『はい、そうですか』って感じ。逆に、質問ばかりしてくる人もいて、それはそれでめんどくさい。話が続く人って少ないんだなあと、婚活をして実感しました」

 では、秀穂さんは「話が続く人」だったのかといえば、「実はそうではない」と葉子さんは苦笑いする。

「でも、マメでした。すごく気の利いたこととか、面白い返事をするわけではないんですが、私の言ったことをちゃんと拾ってくれるし、私がメールの返事をしなくても、翌日、またメールが来る。頑張ってくれているんだなと思えて、嬉しかったです。あと、何より、キレイだって褒めてくれるんですよ。歳をとって容姿を褒められることがなくなったので、これがうれしかった」

 付き合うに至るには、葉子さんの女友達の後押しもあった。8歳年下の男性と会っていると話すと、友人たちに「絶対逃しちゃだめだよ!」と発破をかけられたという。実は葉子さん、30代の頃、不倫をしていた時期がある。それを知っている友人は、「ラストチャンス!」とまで言った。

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