国内

亀井静香氏・山崎拓氏・藤井裕久氏が座談会「菅さんは大連立しかない」

政界の長老3人が緊急座談会を開催(写真は亀井静香氏)

政界の長老3人が緊急座談会を開催(写真は亀井静香氏)

 有効な感染防止対策もできないまま、感染拡大さなかの五輪強行開催で、支持率が急落する菅政権。自民党総裁選と解散総選挙という山場を乗り切ることはできるのだろうか。亀井静香氏(84)、山崎拓氏(84)、藤井裕久氏(89)、政界の長老3人が緊急座談会を開催。政局の未来を占う。

 * * *
藤井:来る総選挙で重要なのが野党の動きですが、立憲民主党の人たちは自民党に比べるとあまりに理論的すぎるんですよ。政治は理屈では動かない。かつての自民党の三木武吉や大野伴睦、もともと好きではないですが、ああいう人が必要なんですね。三木と大野はそれぞれ鳩山一郎、吉田茂の側近でこの2人が自由民主党をつくった。党人派って言っていいのかな、要するに権力を取るためには何でもやる人です。

亀井:今ね、政界で一番そういう能力のあるのは共産党の志位(和夫)よ。彼はね、マルクス・レーニン主義とかね、そういうのと縁のない男。

藤井:私もそう思います。

亀井:本人もそう言っている。「じゃあ何だ」と聞いたら、「科学的社会主義だ」とか言うので、「何だそんなお経みたいなのは」と俺は言ったんだけどね(笑)。彼はある面では、永田町の力学をじっと見ながら、自分たちはどうやったらうまいメシが食えるかというのばっかり考えている。野党の連立政権に彼は入る気がない。閣外協力ということも、形の上ではしない。それで仮に野党連立政権ができてもひ弱な政権だから、それをグッと睨みつけて存在感を出そうとしている。彼は、ちょっと怖い男だな。

藤井:私は共産党さえ乗ってくれば立憲民主と共産党の共闘は支持しますがね。

山崎:僕が昔の選挙区を回ってみて感じるのは、世論、民意が動いているということです。今度は立憲が良いとか共産が良いということではなく、自民党にお灸を据えるという言い方で、自民党以外に入れると言っている。そういう民意があるのは確かです。

亀井:このままでは自民党は選挙で大敗する。単独過半数は厳しく、公明党も弱体化しているから、公明含めても過半数が覚束なくなってくる。

 そうするとどういうことが起こるかというと、連立政権。米中が対立して、世界中コロナでこんな状況だし、もうこんな島国で、ごちゃごちゃ喧嘩するのはよそう。挙国一致で行こうじゃないかと。その打ち上げをやれば、連立ができる。これが菅(義偉)さんに残された唯一の道ではないかな。

山崎:大連立ですかね。

亀井:いっそのこと立憲民主まで巻き込んでやればいい。

 俺もかつてそういう状況で自社さ政権をつくって村山富市さんを首相に担いだ。先回りして言うけど、今度そうなった先にいるのは玉木(雄一郎・国民民主党代表)。連立政権の場合は少数政党から首相を出すことになるから、大いにあり得る。ただし、彼はサラブレッドで、土の匂いがしないという欠点がある。

関連キーワード

関連記事

トピックス

来季前半戦のフル参戦を確実にした川崎春花(Getty Images)
《明暗クッキリの女子ゴルフ》川崎春花ファイナルQT突破で“脱・トリプルボギー不倫”、小林夢果は成績残せず“不倫相手の妻”の主戦場へ
週刊ポスト
超有名“ホス狂い詐欺師風俗嬢”だった高橋麻美香容疑者
《超有名“ホス狂い詐欺師風俗嬢”の素顔》「白血病が再発して余命1か月」と60代男性から総額約4000万円を詐取か……高橋麻美香容疑者の悪質な“口説き文句”「客の子どもを中絶したい」
NEWSポストセブン
迷惑行為を行った、自称新入生のアビゲイル・ルッツ(Instagramより)
《注目を浴びて有料サイトに誘導》米ルイジアナ州立大スタジアムで起きた“半裸女”騒動…観客の「暴走」一部始終がSNSで拡散され物議に
NEWSポストセブン
2021年に裁判資料として公開されたアンドルー王子、ヴァージニア・ジュフリー氏の写真(時事通信フォト)
《異なる形の突起物を備えた光沢感あるグローブも…》10代少女らが被害に遭った「エプスタイン事件」公開された新たな写真が示唆する“加害の痕跡”
NEWSポストセブン
オグリキャップとはいかなる存在だったのか(時事通信フォト)
《1990年のオグリキャップ「伝説の有馬記念」》警備をしていた小川直也氏は「人が多すぎて巡回できず」「勝った瞬間上司と握手」、実況・大川和彦氏が振り返る「圧巻のオグリコール」
週刊ポスト
「みどりの『わ』交流のつどい」に出席された秋篠宮家の次女、佳子さま(2025年12月15日、撮影/JMPA)
佳子さま、“ヘビロテ”する6万9300円ワンピース 白いジャケットからリボンをのぞかせたフェミニンな装い
NEWSポストセブン
オフシーズンを迎えた大谷翔平(時事通信フォト)
《大谷翔平がチョビ髭で肩を組んで…》撮影されたのはキッズ向け施設もある「ショッピングモール」 因縁の“リゾート別荘”があるハワイ島になぜ滞在
NEWSポストセブン
愛子さまへのオンライン署名が大きな盛り上がりを見せている背景とは(時事通信フォト)
「愛子さまを天皇に!」4万9000人がオンライン署名、急激に支持が高まっている背景 ラオス訪問での振る舞いに人気沸騰、秋篠宮家への“複雑な国民感情”も関係か
週刊ポスト
群馬県前橋市の小川晶前市長(共同通信社)
「再選させるぞ!させるぞ!させるぞ!させるぞ!」前橋市“ラブホ通い詰め”小川前市長が支援者集会に参加して涙の演説、参加者は「市長はバッチバチにやる気満々でしたよ」
NEWSポストセブン
ネットテレビ局「ABEMA」のアナウンサー・瀧山あかね(Instagramより)
〈よく見るとなにか見える…〉〈最高の丸み〉ABEMAアナ・瀧山あかねの”ぴったりニット”に絶賛の声 本人が明かす美ボディ秘訣は「2025年トレンド料理」
NEWSポストセブン
大谷翔平選手と妻・真美子さん
《チョビ髭の大谷翔平がハワイに》真美子さんの誕生日に訪れた「リゾートエリア」…不動産ブローカーのインスタにアップされた「短パン・サンダル姿」
NEWSポストセブン
石原さとみ(プロフィール写真)
《ベビーカーを押す幸せシーンも》石原さとみのエリート夫が“1200億円MBO”ビジネス…外資系金融で上位1%に上り詰めた“華麗なる経歴”「年収は億超えか」
NEWSポストセブン