芸能

千葉真一さんが残した足跡 ファミリーの輝き続ける現在・過去・未来

コロナに感染し亡くなった千葉さん

新型コロナウイルスに感染し亡くなった千葉真一さん

 日本のアクション俳優の第一人者として国際的に活躍した千葉真一さん(享年82)。その偉大な功績もさることながら、その子供たちの活躍も見逃せない。放送作家でコラムニストの山田美保子さんが千葉ファミリーの足跡をたどる。

 * * *

「どこかのプロダクションが絶対スカウトするに違いない」の声

「忘れもしない。真剣佑は13才、郷敦は10才のときに『さんま御殿!!』に出ていただいて。(中略)千葉さんしかキャスティングされてなかったんですけども」とは、8月21日オンエアの『ヤングタウン土曜日』(MBSラジオ)での明石家さんまサン(66才)。

 いわゆる“闇営業問題”以来、業界聴取率100%の同プログラムです。冒頭のエピソードも、しっかりネットニュースとなっていました。

『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)の構成者の1人である私も、よ〜く覚えています。いや、本番に入ってしまって、“千葉さんいじり”に熱が入っていたさんまサンとは逆に、前室や廊下で所在なさげにしていたオーラ抜群の若きイケメン、後の新田真剣佑サン(24才)と眞栄田郷敦サン(21才)に、女性スタッフは大騒ぎでした。

「千葉真一さんが息子さんを連れてきたんだって」
「わ、イケメン! 野際陽子さんとのお子さん……じゃないわよね」

 などから、

「デビューしないの?」
「今日、どこかのプロダクションが絶対スカウトするに違いないわね」

 という“お節介”まで(苦笑)、大いに盛り上がったものです。

 その後、千葉さんは何度か『~御殿!!』に出てくださり、私の記憶では、真剣佑サンが最初おひとりでみえて、次の回に郷敦サンがみえたのではないかと。いずれにせよ、さんまサンが言うように、番組に出演してくださったのは千葉さんだけで、息子さんたちは“見学”と、スタッフ陣への“お披露目”だけだったのです。

『ヤングタウン~』では、当時、千葉さんが『浅井企画』さんに所属されていたことも明かされました。千葉さんのモノマネでおなじみの関根勤サン(68才)(と、そのモノマネをする娘さんの関根麻里サン・36才)が所属している“ご縁”だったんですよね。

 その頃、千葉さんは、『グッド!モーニング』(テレビ朝日系)の前身『やじうまテレビ!』の金曜レギュラーでもいらっしゃいました。コメンテーターというよりは、「千葉真一の金曜ハンター」なるコーナーに出演されていて、ここでも“いじられキャラ”だったかと。「JJ Sonny Chiba」(サニー千葉)というお名前が、海外での千葉さんの真の活躍をご存じないかたにとっては、“おもしろネーム”のように受け取られていたからかもしれません。『ヤングタウン~』で、さんまサンは、真剣佑サンと郷敦サンを「いまや立派な役者さんになって」と称賛し、千葉さんを「サニー千葉という、世界に誇れる日本の役者さんの1人」と話を締めて、しのばれました。

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