「人数の減少で先細りの避けられない現在の皇室において、『皇統の継続』は喫緊の課題です。陛下はそれを強く承知されていますから、皇室の将来を揺るがしかねない眞子さまのご結婚問題に胸を痛められていることは明白でしょう。陛下は『国民の中に入っていく皇室』を標榜されています。ですから、いまだ祝意を得られていないご結婚には複雑な思いもおありではないでしょうか」(皇室関係者)
陛下は2月、ご自身の誕生日会見で眞子さまのご結婚について「眞子内親王が、ご両親とよく話し合い、秋篠宮が言ったように、多くの人が納得し喜んでくれる状況になることを願っております」と発言された。しかし、そんな「状況」になったとは言い難い。
ご結婚に際した儀式の中に、眞子さまが天皇皇后両陛下に直接、それまでの感謝とお別れの意をお伝えする「朝見の儀」がある。
「納采の儀や告期の儀、入第の儀といった儀式にかかわるのは、眞子さまや秋篠宮家、小室さんや小室家の関係者です。なので、儀式の有無は秋篠宮さまがお決めになる。
ただ、朝見の儀は別です。ご結婚に関して、両陛下にお出ましいただく唯一の儀式です。要は、眞子さまが直接、両陛下に結婚に際してのお別れの挨拶をされる機会ということです。その儀式を行うかどうかは、陛下がお決めになります」(前出・皇室関係者)
眞子さまは「儀式はいらない」という意向を持たれているという。つまり、この朝見の儀さえ“拒否”されているということだろう。
「眞子さまのご結婚は平成から令和へとまたがりました。婚約が内定した際には、眞子さまは小室さんと、上皇上皇后ご夫妻に挨拶され、上皇陛下より結婚の『裁可』を受けられました。しかし、結婚が令和へずれ込んだ結果、いまの天皇陛下は裁可を出されたご本人ではないことになります。
今回の朝見の儀は、眞子さまが陛下と雅子さまに結婚によって皇室を離れることのお別れの挨拶をされる、唯一の機会ということなのです。それすら行われないことが、皇室の在り方として許されていいのか、疑問が残ります」(前出・皇室関係者)
まだそれもすべて決まったわけではない。本当にまるっきり“儀式なし婚”にして、両陛下さえ“ないがしろ”にするような皇籍離脱でいいのか──。
※女性セブン2021年9月23日号