「生き餌動画」投稿者の言い分

 ただ、実際に爬虫類を飼っている側からすると「捕食シーンを動画にアップすること」への言い分もあるようだ。爬虫類や両生類について情報発信するYouTuberのちゃんねる鰐氏が、生き餌動画の意義について語る。

「『生き餌のほうが食いつきがいいことが多い』といった飼育上のメリットを抜きにしても、肉食生物が生きた餌を捕食する様子というのは迫力があり、かっこいいものです。餌を追いかける時は明らかに顔つきが変わる子もいますし、より生き生きとした姿を見ることができます。そういった点も肉食生物を飼育する醍醐味だと思いますし、生き餌の様子を動画にして投稿することは、彼らのそういった魅力を共有するという意味もあります。

 また、まだまだ飼育情報の少ない爬虫類については生きた餌に対してどのように反応するのかだとか、どの種類の餌に対してどのように反応するのか、という情報を共有できるという利点もあります」

 ちゃんねる鰐氏は、生き餌動画に対する批判も把握しており、その上でこのように付け加えた。

「生き餌というものに対して不快感を覚える人がいることも念頭に置いて、『どのような内容までなら不快感に思う人が少ないか?』などは考えて線引きを作るべきだと考えています。また、あくまでも捕食する生き物の魅力を伝えることが目的であって、過激な内容で閲覧数を稼ぐために無用に餌となる生物を苦しめるようなものではあってはいけないと考えています」(ちゃんねる鰐氏)

 生き餌動画には議論の余地が多くありそうだが、ある意味で無法地帯化しているとも言えるのが、昆虫をテーマにした動画だ。片方が死ぬまで昆虫同士を戦わせたり、唐辛子などの刺激物をエサに与える内容のものが存在する。

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