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2021.10.20 11:00  週刊ポスト

大腸、胃、肺 がん検査に潜む「見逃し」「誤診」のリスク

手術の有無別「がん5年生存率」【肺、食道、肝臓、膵臓】

手術の有無別「がん5年生存率」【肺、食道、肝臓、膵臓】

“後医は名医”と心得よ

 自身の食道がん闘病について記した『ドキュメント がん治療選択』(ダイヤモンド社)を7月に上梓したジャーナリストの金田信一郎氏(会員誌『Voice of Souls』代表)は、「最初はがんに気付かず逆流性食道炎の薬を処方された」という。

「私の話を聞いただけで『じゃあこの薬で様子を見ましょう』と、まともな診察もなかったので、“誤診”ですらない。地元の胃腸クリニックでの出来事ですが、最後までがんを治療するわけではない医師は、本当に気が緩んでいると思います。私と同じように病院にかかっても食道がんを見落とされている患者は山ほどいるのではないでしょうか」

 そもそも「がん検査」は万能ではない。前出・押川医師が言う。

「『後医は名医』(※注)という言葉があるように、がんはある程度進行してから見つかるケースが多く『早期発見』には限界もあります。患者さんも『検査を受ければいい』ではなく、引っかからないがんがたくさんあるということを肝に銘じていただきたいです」

【※注/患者を最初に診た医師(前医)よりも後から診た医師(後医)のほうが多くの情報を持つため、正確な診断・治療を受けることができて名医に思えるということわざ】

 たとえ検査結果には現われなくても、体調不良があれば納得いくまで医師と対話し、その原因を探すことが肝要だ。

※週刊ポスト2021年10月29日号

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