25年前は仰木マジックがハマった(写真/共同通信社)
仰木監督に敬意を表しながらも、25年前の「仰木マジック」をそのまま踏襲しているわけではない。今の若い選手は25年前と気質が違う。様々な監督から学んだ経験を基にアレンジしている。ブルーサンダー打線の主軸として連覇に貢献した藤井康雄氏は中嶋監督が選手と向き合う姿勢に、称賛の言葉を送る。
「現役時代に怒られていたサメ(中嶋氏のニックネーム)が、監督になって選手を責めない。なかなかできないと思いますよ。それで選手との信頼関係が生まれる。サメは信じた選手をとことん使っています。仰木監督になかった辛抱強さはある」
(第3回に続く)
※週刊ポスト2021年11月19・26日号
