新たな伴侶を得た後も、息子中心の生活が変わることはなかった。

「夏休みには、息子さんが大きなゴジラの模型を作って発表したのですが、それを松平さんも応援し、手伝っていたそうです。また、息子さんは卓球部で、時には、忙しい合間を縫って一緒に練習することもあるのだとか」(前出・松平家の知人)

 そんな松平の生活に変化が訪れたのは、2019年のこと。元号が「平成」から「令和」に変わった春、息子が中学校に入学するタイミングのことだった。

「この少し前から、息子さんのことを思ってしばらく制限していた仕事量を元通りにしていったみたいです。息子さんはこれまで充分すぎるくらいにお父さんが自分のことを気にかけてくれていることを理解していた。2人は松平さんがもう少しだけ、仕事に比重を置ける生活になるよう話し合ったんです」(別の松平家の知人)

 その結果、ある決断をしたという。

「これまで住んでいたマンションから、松平さんがかつて暮らしていた土地勘のあるエリアにあるマンションに引っ越したんです。都心のターミナル駅にほど近い場所なので、地方での仕事のことも考えたのかもしれませんね。いま、中学3年生の息子さんとAさんの仲は良好で、家族と仕事に割く時間もちょうどよい塩梅になっているようですよ」(前出・松平家の知人)

 シングルファーザーとして奮闘してきた父の苦労を間近で見てきた息子は、紅白での晴れ舞台をきっと誰よりも楽しみにしていることだろう。

※女性セブン2022年1月1日号

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