古豪が目指す11年ぶりの頂点
夏合宿での1枚。主将の千明龍之佑選手(右端)、太田直希選手(右から3人目)、井川龍人選手(右から4人目)ら、主力選手の姿も
早稲田大は2010年度に当時史上3校目の学生駅伝3冠を達成した。以来三大駅伝の優勝はないが、今季は11年ぶりに頂点に立ってもおかしくない顔ぶれが揃った。優勝を目標にした出雲、全日本ではいずれも6位に終わったが、箱根で巻き返しを狙う。
太田直希選手とともに、早稲田が誇る駅伝“Wエース”の一角を担う中谷雄飛選手。「全日本の悔しさを箱根で晴らしたい」と意気込む(時事通信フォト)
中谷雄飛、太田直希(共に4年)、井川龍人(3年)と、同一大学から1万m27分台の選手が3人同時に出たことで話題になったが、注目選手は彼らだけではない。
「千明龍之佑選手(4年)、鈴木創士選手(3年)、菖蒲敦司選手(2年)も力がありますし、1年生の石塚陽士選手も出雲で区間賞デビューするなど頼もしいです。三大駅伝で早稲田のルーキーが区間賞を取ったのは大迫傑さん以来。主将の千明選手は、秋の駅伝はケガで欠場していただけに箱根で復帰すれば戦力として大きいし、チームの士気も大いに上がるはずです」(早稲田スポーツの競走チーフ布村果暖記者・3年)
箱根の魅力について「1区間が長く、持ちタイムの合計が単純に順位に直結しないところが面白い」とも話してくれた布村記者(左。撮影/内海裕之)
前回の箱根は4区で区間3位の走りを見せた鈴木創士選手。11月に1万メートルで28分26秒41の自己ベストを更新するなど、調子は上向き(撮影/内海裕之)



