国内

皇位継承資格を持つ皇族は現在3名 宮内庁内部で共有される強い危機感

上皇ご夫妻に新年の挨拶をされるため仙洞仮御所に入られるご一家。御三方がきれいな横並びになった、貴重なショットだ(宮内庁提供)

両陛下は愛子さまの幸せを願われている(1月、東京・千代田区。写真/宮内庁提供)

 新たな年の始まりの1月1日、皇居では恒例の「新年祝賀の儀」が行われた。天皇家長女の愛子さまにとっては成年皇族として初の公務となった。同日午後には、天皇皇后両陛下とご一緒に、上皇ご夫妻への挨拶のため仙洞仮御所に足を運ばれた。

「車の後部座席で両陛下に挟まれた愛子さまは、花の飾りの付いた白い帽子をかぶられ笑顔で手を振られました。大きくぱっと開かれた手は、天皇陛下の仕草とそっくりでした。充実感に満ちた表情に見えました」(皇室ジャーナリスト)

 愛子さまは、昨年12月1日に20才の誕生日を迎えられた。25日には、初めての宮中祭祀である「大正天皇例祭の儀」にも臨まれた。現在、学習院大学2年生の愛子さまは、学業を優先しながら、徐々に公務の幅も広げられていく方針だという。

「天皇家の長子として、公務の場で国民の前にお姿を見せる機会が増えることは、皇室にとって大変心強いことです。しかし、現行の皇室典範では、女性皇族は結婚すると皇室を離れ、民間人として生きていくことになります。愛子さまの皇族としてのご活動にはタイムリミットがあるのです」(皇室記者)

 皇室の先細り問題は長らく叫ばれてきた。昨年、秋篠宮家の長女・眞子さんが結婚して皇室を離れたことで、天皇陛下の子供世代は愛子さま、秋篠宮家の次女・佳子さま、長男・悠仁さまの3人。現行制度が続くと、近い将来、皇室に悠仁さましかいらっしゃらないという事態さえ起こりうる。皇族数の確保は、皇室にとって積年の課題だ。

「皇室と国民の“つながり”という意味では、直接お姿を目にしたり、交流できる機会である公務はとても大切です。ただ、皇室にとってそれよりも重視されるべき最大の責務は、“皇統を永続させること”にほかなりません。初代の神武天皇から数えて126代・約2700年にわたって万世一系を貫いてきた血脈を途絶えさせることは、日本という国そのものを揺るがしかねないのです」(前出・皇室ジャーナリスト)

 皇室は、“本家”である天皇家と、“分家”である宮家から成り立つ。宮家は、将来の天皇の候補をできるだけ多く確保し、皇位継承をより確実にするためにある。皇統を細い流れではなく豊かな大河にするための存在だ。

関連記事

トピックス

ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン
渡邊渚さん(撮影/藤本和典)
「私にとっての2025年の漢字は『出』です」 渡邊渚さんが綴る「新しい年にチャレンジしたこと」
NEWSポストセブン
ラオスを訪問された愛子さま(写真/共同通信社)
《「水光肌メイク」に絶賛の声》愛子さま「内側から発光しているようなツヤ感」の美肌の秘密 美容関係者は「清潔感・品格・フレッシュさの三拍子がそろった理想の皇族メイク」と分析
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
国宝級イケメンとして女性ファンが多い八木(本人のInstagramより)
「国宝級イケメン」FANTASTICS・八木勇征(28)が“韓国系カリスマギャル”と破局していた 原因となった“価値感の違い”
NEWSポストセブン
実力もファンサービスも超一流
【密着グラフ】新大関・安青錦、冬巡業ではファンサービスも超一流「今は自分がやるべきことをしっかり集中してやりたい」史上最速横綱の偉業に向けて勝負の1年
週刊ポスト
今回公開された資料には若い女性と見られる人物がクリントン氏の肩に手を回している写真などが含まれていた
「君は年を取りすぎている」「マッサージの仕事名目で…」当時16歳の性的虐待の被害者女性が訴え “エプスタインファイル”公開で見える人身売買事件のリアル
NEWSポストセブン
タレントでプロレスラーの上原わかな
「この体型ってプロレス的にはプラスなのかな?」ウエスト58センチ、太もも59センチの上原わかながムチムチボディを肯定できるようになった理由【2023年リングデビュー】
NEWSポストセブン
12月30日『レコード大賞』が放送される(インスタグラムより)
《度重なる限界説》レコード大賞、「大みそか→30日」への放送日移動から20年間踏み留まっている本質的な理由 
NEWSポストセブン
「戦後80年 戦争と子どもたち」を鑑賞された秋篠宮ご夫妻と佳子さま、悠仁さま(2025年12月26日、時事通信フォト)
《天皇ご一家との違いも》秋篠宮ご一家のモノトーンコーデ ストライプ柄ネクタイ&シルバー系アクセ、佳子さまは黒バッグで引き締め
NEWSポストセブン
ハリウッド進出を果たした水野美紀(時事通信フォト)
《バッキバキに仕上がった肉体》女優・水野美紀(51)が血生臭く殴り合う「母親ファイター」熱演し悲願のハリウッドデビュー、娘を同伴し現場で見せた“母の顔” 
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組の抗争相手が沈黙を破る》神戸山口組、絆會、池田組が2026年も「強硬姿勢」 警察も警戒再強化へ
NEWSポストセブン