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怪物・佐々木朗希、セ6球団はなぜ「ドラフト1位」指名しなかったのか

まさに怪物としか言いようがない結果だ(時事通信フォト)

まさに怪物としか言いようがない結果だ(時事通信フォト)

 世界史上初の大記録は幻に終わった。ロッテ・佐々木朗希が4月17日の日本ハム戦に先発し、8回まで走者を1人も出さない完全投球。4月10日のオリックス戦でNPB史上最年少となる20歳5か月で完全試合を達成したのに続き、メジャーでも前例がない「世界史上初」となる2試合連続完全試合達成の期待がかかったが、9回のマウンドに姿はなかった。

 8回まで102球を投げて降板。打者24人に14奪三振の快投を見せていた右腕に何があったのだろうか。スポーツ紙デスクはこう話す。

「前回の完全試合に比べて調子は良くなかった。逆球も何球かありましたし、フォークの落ちが甘い球も見られた。それでもパーフェクトに抑え込むあたり次元が違いますが……。球数を考えると『9回もいかせてよかったのでは』という声がありますが、打線の援護がなく0-0で投げ続けていたので、精神的な疲労は相当あったと思います。完全試合を達成した次の登板で疲れがなかったと言ったらウソになる。気温も15度近くと冷え込んでいましたし、肩や肘にも負担がかかるでしょう。長いシーズン、佐々木の野球人生を見据えて首脳陣は交代を決断したのだと思います」

 常時160キロ近い直球と150キロ近いフォークで、制球力もまとまっている。スライダー、カーブの制球を磨けば、さらに進化するだろう。現時点でもダルビッシュ有(パドレス)、大谷翔平(エンゼルス)に匹敵、ともすれば上回る投球を見せている。米国メディアが「佐々木をメジャーでいつ見られるのか」と注目するのも当然だろう。

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