友人たちに関する秘密を容赦なく暴露する(YouTubeより)
告発に虚偽の内容があった場合、法的にはどのような問題があるのか。エンタメ法務に詳しいレイ法律事務所の河西邦剛弁護士が解説する。
「YouTubeにおける発言には表現の自由として守られる権利がある一方で、相手の社会的評価を低下させる内容があれば名誉毀損罪に問われる可能性もあります。また、脅して裏で金銭を要求したり、債務を免除しようとすれば恐喝罪に当たってきます。東谷さんは映画の実名を挙げて『絶対公開させない』と発言していましたが、告発内容が事実でなかった場合は、偽計業務妨害罪に問われる可能性もあるでしょう」
多額の金を貸していた芸能人は真剣佑だけではない。東谷氏が「いちばんの友人」と言うロックバンドRADWIMPSのギター・桑原彰(37才)も5000万円近くを貸し付け、さらに「スキャンダルを揉み消す名目で1000万円を支払ったこともあると聞いています」(桑原の知人)という。捨て身の暴露で荒稼ぎしたツケを払う時期は、刻一刻と迫っている。
中東や南米を転々としているという怪情報
韓国の人気アイドルグループBTSのファンだった20代の女性Aさんが、東谷氏から「BTSと韓国で遊ぶから来えへん?」と誘われたのは昨年夏頃。東谷氏のアパレル会社がBTSのグッズを手掛けることになり、航空券代とホテル代を支払えばBTSと行動を共にできるという触れ込みだった。Aさんが明かす。
「彼には実際に有名人を紹介してもらったこともあり、具体的なスケジュールや飛行機の便名などの『日程表』が送られてきたので、すっかり信用してしまったんです。メールアプリのカカオトークでBTSのメンバーとやりとりをしている画面も見せられましたが、後で考えたらメンバーの名前のスペルが違っていたので、捏造だった可能性もあります。『急がないと枠が埋まる』、『いまなら間に合う』としつこく言われて、数十万円を振り込んでしまいました」
指定の額を振り込んだ後も東谷氏からの要求は続いた。
「BTSメンバーと2人きりで話せるとか、飛行機の席をアップグレードしないかとか、細かく金銭を要求されました」(Aさん)
本誌・女性セブンは「BTSに会わせる詐欺」の複数の被害者に話を聞いたが、手口はほとんど一緒。「人数制限があるから誰にも言うなよ」と口止めをしつつ、ホテルやイベントに自由に出入りできるという“通行証”を用意したり、渡航のためのワクチン接種証明を準備するなど、手が込んだ詐取スキームなのだが、登場するのは東谷氏ひとり。「12時までにカネを振り込まんかったら、もうなかったことにするで」と切羽詰まった様子で金銭を求める口ぶりからは、ギャンブルで相当にお金に困っていたことがうかがえる。