下段左から真剣佑、FTISLANDのイ・ジェジン、イ・ホンギ、綾野剛(イ・ホンギのインスタグラムより)

下段左から真剣佑、FTISLANDのイ・ジェジン、イ・ホンギ、綾野剛(イ・ホンギのインスタグラムより)

「まずは、東谷さんが関連する会社が“BTSのグッズを販売している”と、グッズの写真などを見せながら説明します。そして、BTSが韓国やアメリカで、ライブやイベントをするときに、グッズを販売するために自分も同行することになっているから、その場に一緒に来ないか、と声をかけるんです。なんでもBTSと一緒に移動したり、同じホテルに泊まったりするので、話をできたり、食事をするチャンスもある、と言うんです。

 その後、事細かにまとめられた日程表を渡されました。旅行代理店がつくるような、本格的なものです。ロサンゼルス空港にJALの何便で何時に到着、ビバリーヒルズのリッツカールトンホテルに宿泊、デルタ航空の何便で帰国、といった具合です。私が誘われた当時は、新型コロナも大変な時期だったので、入国時のワクチン接種証明書の手配のアドバイスも細かくされます」(A子さん)

 東谷氏が提示する“BTSとの旅行スケジュール”は精巧にできていて、実際に公表されているBTSのライブやイベントの予定に合わせていたり、少なくとも齟齬しない形でまとめられていた。航空機やホテルも実在のものなので、つい信じてしまってもおかしくない。

 東谷氏はホテル代や航空機代として何十万円かを請求。複数の被害者によると、その額は30万円から60万円ほどで、アメリカに行くのか、韓国に行くのか、それぞれの“旅行スケジュール”によって違っていたようだ。さらに、ホテルをアップグレードする、飛行機をビジネスクラスにする、BTSと一緒に話せるようにセッティングする、などといった名目で、さらに数十万円を振り込ませていたという。

 お金を取り続ける間も、東谷氏は女性たちが不審に思わないように、次々と手を打ってきたという。パスポート番号を聞いたり、BTSと一緒に行動できるという“通行証”を作るなど、手が込んでいる。

 別の被害者であるB美さんが続ける。

「東谷さんは日本の芸能人との繋がりを見せびらかすときに、その本人と一緒に撮った写真や、メッセージのやり取りをしているLINEの画面を見せるんです。

 BTSと会わないかと誘われたとき、東谷さんは“オレはBTSのグクと仲がええねん”といってました。BTSのメインボーカルのジョングクさんのことです。そして、韓国でよく使われているメッセージアプリ『カカオトーク』の画面をスマホでひらいて、“こんな感じでグクとやり取りしてんねん”と、ジョングクと東谷さんの英語でのメッセージのやり取りを見せてきたんです。“グクがオレに日本人の女性を紹介してくれって言ってきてんねん”“オレはお前を紹介したいんや”と続けていわれ、これですっかり騙されてしまいました。

 あとから思えば、東谷さんがジョングクとやり取りできていたか怪しい。カカオトークの画面も、他にスマホを1台用意して、“自作自演”でメッセージをやり取りして、それを見せることもできますから」

 東谷氏は20人はくだらない女性たちからお金を集めていたというが、なぜそこまで被害は拡大したのか。

関連キーワード

関連記事

トピックス

高校時代の安福久美子容疑者(右・共同通信)
《「子育ての苦労を分からせたかった」と供述》「夫婦2人でいるところを見たことがない」隣人男性が証言した安福容疑者の“孤育て”「不思議な家族だった」
活動再開を発表した小島瑠璃子(時事通信フォト)
《輝く金髪姿で再始動》こじるりが亡き夫のサウナ会社を破産処理へ…“新ビジネス”に向ける意気込み「子供の人生だけは輝かしいものになってほしい」
NEWSポストセブン
中国でも人気があるキムタク親子
《木村拓哉とKokiの中国版SNSがピタリと停止》緊迫の日中関係のなか2人が“無風”でいられる理由…背景に「2025年ならではの事情」
NEWSポストセブン
トランプ米大統領によるベネズエラ攻撃はいよいよ危険水域に突入している(時事通信フォト、中央・右はEPA=時事)
《米vs中ロで戦争前夜の危険水域…》トランプ大統領が地上攻撃に言及した「ベネズエラ戦争」が“世界の火薬庫”に 日本では報じられないヤバすぎる「カリブ海の緊迫」
週刊ポスト
ケンダルはこのまま車に乗っているようだ(ケンダル・ジェンナーのInstagramより)
《“ぴったり具合”で校則違反が決まる》オーストラリアの高校が“行き過ぎたアスレジャー”禁止で波紋「嫌なら転校すべき」「こんな服を学校に着ていくなんて」支持する声も 
NEWSポストセブン
24才のお誕生日を迎えられた愛子さま(2025年11月7日、写真/宮内庁提供)
《12月1日に24才のお誕生日》愛子さま、新たな家族「美海(みみ)」のお写真公開 今年8月に保護猫を迎えられて、これで飼い猫は「セブン」との2匹に 
女性セブン
新大関の安青錦(写真/共同通信社)
《里帰りは叶わぬまま》新大関・安青錦、母国ウクライナへの複雑な思い 3才上の兄は今なお戦禍での生活、国際電話での優勝報告に、ドイツで暮らす両親は涙 
女性セブン
東京ディズニーシーにある「ホテルミラコスタ」で刃物を持って侵入した姜春雨容疑者(34)(HP/容疑者のSNSより)
《夢の国の”刃物男”の素顔》「日本語が苦手」「寡黙で大人しい人」ホテルミラコスタで中華包丁を取り出した姜春雨容疑者の目撃証言
NEWSポストセブン
石橋貴明の近影がXに投稿されていた(写真/AFLO)
《黒髪からグレイヘアに激変》がん闘病中のほっそり石橋貴明の近影公開、後輩プロ野球選手らと食事会で「近影解禁」の背景
NEWSポストセブン
秋の園遊会で招待者と歓談される秋篠宮妃紀子さま(時事通信フォト)
《陽の光の下で輝く紀子さまの“レッドヘア”》“アラ還でもふんわりヘア”から伝わる御髪への美意識「ガーリーアイテムで親しみやすさを演出」
NEWSポストセブン
ニューヨークのイベントでパンツレスファッションで現れたリサ(時事通信フォト)
《マネはお勧めできない》“パンツレス”ファッションがSNSで物議…スタイル抜群の海外セレブらが見せるスタイルに困惑「公序良俗を考えると難しいかと」
NEWSポストセブン
中国でライブをおこなった歌手・BENI(Instagramより)
《歌手・BENI(39)の中国公演が無事に開催されたワケ》浜崎あゆみ、大槻マキ…中国側の“日本のエンタメ弾圧”相次ぐなかでなぜ「地域によって違いがある」
NEWSポストセブン