その後の内部通報により、彼らの「交番内情事」が明るみに出た。既婚の男性警官2人を手玉に取った女性巡査部長はどんな人物か。県警関係者が語る。
「幼少期から名門スイミングスクールに通い、オリンピックも夢ではないと言われていた。体力に自信があるボーイッシュなタイプです。警察官になった後も、県警の代表として水泳大会に出場して好成績をおさめていました。巡査部長の昇任試験も一発で合格したエリートです。
県警の内部調査では、警察官2人との不倫関係について『けじめがつけられなかった』と語りました。女性巡査部長は夫も警察官だったが、交番での性行為発覚後、離婚が成立したそうです」
減給10分の1(3か月)の懲戒処分を受けて、依願退職した女性巡査部長の自宅を訪れると、母親がこう話した。
「処分なんて受けてない。表彰は受けてますけどね。ウチの子優秀やのに……」
兵庫県警の事例はまだほかにもある。
「2017年9月にも、兵庫署内の道場に隣接する個室で、当直勤務中の女性巡査(30)が既婚の男性警部(39)と行為に及んでいたことが発覚しました」(地元紙記者)
なぜ、警察署内での情事発覚が目立つのか。元兵庫県警警部補で行政書士・探偵の飛松五男氏が指摘する。
「今はかつて少数だった女性警察官の数が増え、女性警察官が交番の泊まり勤務をする機会も増加しました。その流れもあり、警察官同士の恋愛や不倫関係が増えています。しかも交番や警察署には仮眠のための休憩室や畳の部屋、布団などが整備されていて、武道場や参考人室など、人目につかない場所には事欠きません。警察官は夜勤や当直勤務も多く、不倫している2人が夜勤のシフトを自分たちで組めば、交番や警察署をラブホテル代わりに利用することは十分に可能です」
警察庁によると、2021年に懲戒処分を受けた警察官と警察職員は204人。理由で最も多かったのは、盗撮や強制わいせつ、セクハラなどの「異性関係」だった。