スポーツ

天心vs武尊の仕掛け人RIZIN榊原信行代表「反社交際音声流出」記事に反論【前編】

榊原氏がインタビューに応じ、疑問に答えた

榊原氏がインタビューに応じ、疑問に答えた

 フジテレビが生中継する日本格闘技界最大のビッグマッチをめぐり、浮上したコンプライアンス問題──『週刊ポスト』2022年5月20日号の記事〈天心vs武尊の仕掛け人RIZIN代表・榊原信行氏「反社交際音声」流出トラブル〉に当事者が反論、すべての疑問に答えた。【前後編の前編】

「申し訳ない気持ち」

“世紀の一戦”を目前に、格闘技界に激震が走った。6月19日、東京ドームで開催される那須川天心と武尊の「キックボクシング頂上対決」(THE MATCH 2022)は、約5万席の前売り券が即完売、フジテレビで生中継される予定だが、そんななか実行委員を務める格闘技団体「RIZIN」代表の榊原信行氏(58)にトラブルが起きていた。

 榊原氏が知人との会話のなかで、RIZIN関係者が暴力団と交際していることを認めたとされる音声データが流出。そのデータをめぐって、X氏というジャーナリストとの間に金銭トラブルが起き、警察沙汰になっているというのだ。『週刊ポスト』2022年5月20日号でそのことを報じると、格闘技界は騒然となり、ファンからは大会の開催やテレビ中継への影響を心配する声が上がった。

『週刊ポスト』がこの件について改めて榊原氏に取材を申し込むと、インタビューに応じるという。取材はRIZINの事務所で、約2時間にわたって行なわれた。

「当初から取材には応じるつもりでした。海外から帰国したばかりで自宅待機の期間があったため、締め切りに間に合わず記事が出てしまった。見出しに『反社交際音声』とありましたが、私自身が反社会的勢力と交際している音声があるとの誤解を与えるものだと感じ、とてもショックで残念でした。

 何より、人生をかけたビッグマッチに臨もうとしている天心と武尊に迷惑をかけ、この一戦を楽しみに待っているファンの人たちにも水を差すことになってしまい、申し訳ない気持ちでいっぱいです。しかし、私自身には反社会的勢力との交際はない。一点の曇りもないことを、この場でしっかりお話ししたい」(以下、断わりのない限り「 」内の発言は榊原氏)

 まず榊原氏に本誌が入手した音声データを聞いてもらった。データには「2020年3月」という日付が記されているが、実際にその時期の会話であるかは不明である。

 知人は会話の中で、Y氏というRIZINの関係者について、榊原氏に尋ねている。

知人「Yさんのことやけども、あの人はそもそもね、何でRIZINの名刺を持ってないんですか」

榊原氏「そういう意味で言うと、なんて言うんですか、表立って『RIZINのYです』っていうふうに動くと、やっぱりコンプライアンス的なことも含めてよろしくないっていうことは、ご本人も分かってみえるし、そういう正式なRIZINの顔としてというか、名刺を持って動く立場じゃないところで動いてもらうっていうスタンスでここまで来てます」

 こんなやり取りもあった。

知人「Y自身が例えばですよ、稲川会の○○(音声では実名)との付き合いがあるということも、榊原さん、ご存じなんでしょう?」

榊原氏「そうです、知ってます」

関連記事

トピックス

運転席に座る広末涼子容疑者
《事故後初の肉声》広末涼子、「ご心配をおかけしました」騒動を音声配信で謝罪 主婦業に励む近況伝える
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン
真美子さん着用のピアスを製作したジュエリー工房の経営者が語った「驚きと喜び」
《真美子さん着用で話題》“個性的なピアス”を手がけたLAデザイナーの共同経営者が語った“驚きと興奮”「子どもの頃からドジャースファンで…」【大谷翔平と手繋ぎでレッドカーペット】
NEWSポストセブン
鶴保庸介氏の失言は和歌山選挙区の自民党候補・二階伸康氏にも逆風か
「二階一族を全滅させる戦い」との声も…鶴保庸介氏「運がいいことに能登で地震」発言も攻撃材料になる和歌山選挙区「一族郎党、根こそぎ潰す」戦国時代のような様相に
NEWSポストセブン
山尾志桜里氏に「自民入りもあり得るか」聞いた
【国民民主・公認取り消しの余波】無所属・山尾志桜里氏 自民党の“後追い公認”めぐる記者の直撃に「アプローチはない。応援に来てほしいくらい」
NEWSポストセブン
レッドカーペットを彩った真美子さんのピアス(時事通信)
《価格は6万9300円》真美子さんがレッドカーペットで披露した“個性的なピアス”はLAデザイナーのハンドメイド品! セレクトショップ店員が驚きの声「どこで見つけてくれたのか…」【大谷翔平と手繋ぎ登壇】
NEWSポストセブン
竹内朋香さん(左)と山下市郎容疑者(左写真は飲食店紹介サイトより。現在は削除済み)
《浜松ガールズバー殺人》被害者・竹内朋香さん(27)の夫の慟哭「妻はとばっちりを受けただけ」「常連の客に自分の家族が殺されるなんて思うかよ」
週刊ポスト
サークル活動に精を出す悠仁さま(2025年4月、茨城県つくば市。撮影/JMPA)
《普通の大学生として過ごす等身大の姿》悠仁さまが筑波大キャンパス生活で選んだ“人気ブランドのシューズ”ロゴ入りでも気にせず着用
週刊ポスト
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
遠野なぎこさん(享年45)、3度の離婚を経て苦悩していた“パートナー探し”…それでも出会った「“ママ”でいられる存在」
NEWSポストセブン
レッドカーペットに登壇した大谷夫妻(時事通信フォト)
《産後“ファッション迷子期”を見事クリア》大谷翔平・真美子さん夫妻のレッドカーペットスタイルを専門家激賞「横顔も後ろ姿も流れるように美しいシルエット」【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 石破政権が全国自治体にバラ撒いた2000億円ほか
「週刊ポスト」本日発売! 石破政権が全国自治体にバラ撒いた2000億円ほか
NEWSポストセブン