ダイオウイカのライバル、マッコウクジラ

ダイオウイカのライバル、マッコウクジラ

 北井氏が海中探査機に乗ったような感覚で体験できると明かす「ディープシーゾーン」とは、登場する生き物の生息地域によって分かれるミュージアムの5つのゾーンのうちのひとつ。それぞれ、ジャイアントパンダが新たに加わった森林に住む生き物が現れる「ディープフォレストゾーン」、ゲンジボタルが飛ぶ川をゆく「ウォーターフォールゾーン」、カワマスやナイルワニなど世界の淡水に暮らす生き物たちがいる「アンダーウォーターゾーン」、草原や乾燥地帯にすむ生き物が現れる「ワイルドフィールドゾーン」、そして「アントビューゾーン」に代わり新登場するのが、水深200メートル以深の深海の生き物たちに会える「ディープシーゾーン」だ。

「ディープシーゾーン」では、謎が多い巨大イカとして知られるダイオウイカが見られる。監修をつとめた国立科学博物館名誉研究員の窪寺恒己博士は、その真に迫るダイオウイカの姿を「本物そのまま」と言う。

「優雅にかつダイナミックに泳ぐダイオウイカ、もちろんこれは実際に撮影されたものではありません。コンピューターグラフィックの専門家がモデルを造り、それが生きて動きまわるようにプログラムを組み上げたものです。この製作過程をダイオウイカの専門家の立場からお手伝いしました。私が実際にこの目で見た生きているダイオウイカの姿や調査・研究で明らかにされた生態を忠実に再現するように、監修しました。見どころは、あの長い二本の触腕を一本の軸のようにして泳ぐ姿や外套膜に水を吸い込んで漏斗から水を吐く仕組みなど、本物そのままです」

「ZUKAN MUSEUM GINZA」ならではのリアルな映像は、ダイオウイカのファンたちからも注目の的だ。水族館で働くために勉強中だという深海生物ファンの大学生が、「水深600~1000メートルにすむダイオウイカを間近で見られるなんて最高ですよ」と言う。

「小笠原諸島で撮影された泳ぐダイオウイカの映像をテレビで見たときからずっと、深海の生き物に夢中です。その放送から半年ぐらい後に、ダイオウイカと、その天敵であるマッコウクジラの闘いが特集されて放送されたんですが、放送後は学校で、どっちが本当は強いのかなど友達と盛りあがりましたね」

関連記事

トピックス

千葉ロッテの新監督に就任したサブロー氏(時事通信フォト)
ロッテ新監督・サブロー氏を支える『1ヶ月1万円生活』で脚光浴びた元アイドル妻の“茶髪美白”の現在
NEWSポストセブン
ロサンゼルスから帰国したKing&Princeの永瀬廉
《寒いのに素足にサンダルで…》キンプリ・永瀬廉、“全身ブラック”姿で羽田空港に降り立ち周囲騒然【紅白出場へ】
NEWSポストセブン
騒動から約2ヶ月が経過
《「もう二度と行かねえ」投稿から2ヶ月》埼玉県の人気ラーメン店が“炎上”…店主が明かした投稿者A氏への“本音”と現在「客足は変わっていません」
NEWSポストセブン
自宅前には花が手向けられていた(本人のインスタグラムより)
「『子どもは旦那さんに任せましょう』と警察から言われたと…」車椅子インフルエンサー・鈴木沙月容疑者の知人が明かした「犯行前日のSOS」とは《親権めぐり0歳児刺殺》
NEWSポストセブン
10月31日、イベントに参加していた小栗旬
深夜の港区に“とんでもないヒゲの山田孝之”が…イベント打ち上げで小栗旬、三浦翔平らに囲まれた意外な「最年少女性」の存在《「赤西軍団」の一部が集結》
NEWSポストセブン
スシローで起きたある配信者の迷惑行為が問題視されている(HP/読者提供)
《全身タトゥー男がガリ直食い》迷惑配信でスシローに警察が出動 運営元は「警察にご相談したことも事実です」
NEWSポストセブン
「武蔵陵墓地」を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月10日、JMPA)
《初の外国公式訪問を報告》愛子さまの参拝スタイルは美智子さまから“受け継がれた”エレガントなケープデザイン スタンドカラーでシャープな印象に
NEWSポストセブン
モデルで女優のKoki,
《9頭身のラインがクッキリ》Koki,が撮影打ち上げの夜にタイトジーンズで“名残惜しげなハグ”…2027年公開の映画ではラウールと共演
NEWSポストセブン
2025年九州場所
《デヴィ夫人はマス席だったが…》九州場所の向正面に「溜席の着物美人」が姿を見せる 四股名入りの「ジェラートピケ浴衣地ワンピース女性」も登場 チケット不足のなか15日間の観戦をどう続けるかが注目
NEWSポストセブン
安福久美子容疑者(69)の高場悟さんに対する”執着”が事件につながった(左:共同通信)
「『あまり外に出られない。ごめんね』と…」”普通の主婦”だった安福久美子容疑者の「26年間の隠伏での変化」、知人は「普段どおりの生活が“透明人間”になる手段だったのか…」《名古屋主婦殺人》
NEWSポストセブン
「第44回全国豊かな海づくり大会」に出席された(2025年11月9日、撮影/JMPA)
《海づくり大会ご出席》皇后雅子さま、毎年恒例の“海”コーデ 今年はエメラルドブルーのセットアップをお召しに 白が爽やかさを演出し、装飾のブレードでメリハリをつける
NEWSポストセブン
三田寛子と能條愛未は同じアイドル出身(右は時事通信)
《中村橋之助が婚約発表》三田寛子が元乃木坂46・能條愛未に伝えた「安心しなさい」の意味…夫・芝翫の不倫報道でも揺るがなかった“家族としての思い”
NEWSポストセブン