芸能

『鎌倉殿の13人』生田斗真に注目! 時代劇研究家「何かが起きる予感がする」の所以

小栗旬主演で話題の『鎌倉殿の13人』(HPより)

小栗旬主演で話題の『鎌倉殿の13人』(HPより)

 小栗旬主演、三谷幸喜脚本で話題を集めるNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』。多くの人気役者が出演しているが、コラムニストで時代劇研究家のペリー荻野さんが注目するのは、14日から登場している生田斗真(37歳)だ。その注目ポイントについてペリーさんが解説する。

 * * * 
『鎌倉殿の13人』は、二代将軍・源頼家(金子大地)が病で昏睡状態の中、ついに北条家と比企一族が激突! 比企能員(佐藤二朗)が殺され、屋敷を襲撃された一族は滅ぼされた。この件で、義時は、真っ先に比企で育てられている頼家の幼い息子・一幡を殺せと命じている。暗い廊下をのしのしと歩く甲冑姿の義時は、のんきな田舎武将の次男坊とは別人。すっかりダークサイドの男になっている。

 が、ここで気になるのは、この回についに「あの男」が出てきたこと。それは、京にいる源仲章(生田斗真)だ。鎌倉の権力拡大を阻止したい後鳥羽上皇(尾上松也)の側近である仲章は、前回討伐された頼朝の弟・全成(新納慎也)と北条の娘・実依(宮澤エマ)の息子で、京の寺にいた頼全を父の陰謀に加担したとして誅殺してしまった。

 このことが北条と比企の争いの大きなきっかけとなったのだ。仲章は品のよさそうなイケメンだが、細いヒゲからして、どこか怪しげ。血を流し、首をはねられる頼全を見て、舌打ちはするわ、ベーっと嫌な顔はするわ、とっても感じが悪いのである。これまでドラマではあまり詳しく描かれてこなかった仲章を生田斗真が演じることに、何かが起きる予感がする。

 史実では、この男はとても重要な場面に登場する。頼家の後、三代将軍となった弟の源実朝(千幡)。実朝については、政治を顧みず、和歌や蹴鞠など京の文化に傾倒、もののけに悩まされ、酒におぼれるようになったなど、悪評もいろいろある。都から乗り込んできた仲章が、実朝の日常にどう関わっていたのかも気になるところだ。

 そして、実朝が、右大臣に任じられたことを祝う儀式の日。雪が積もる中、鶴岡八幡宮に参詣した実朝を公暁が襲撃、殺害するという大事件が起きる。公暁は、頼家の子・善哉。歴史書『愚管抄』によると、公暁が実朝に「一ノ刀」を浴びせた際、「親の仇をとる」と叫んだのを多くの者がはっきり聞いたという。

関連記事

トピックス

国民に笑いを届け続けた稀代のコント師・志村けんさん(共同通信)
《恋人との密会や空き巣被害も》「売物件」となった志村けんさんの3億円豪邸…高級時計や指輪、トロフィーは無造作に置かれていたのに「金庫にあった大切なモノ」
NEWSポストセブン
国民に「リトル・マリウス」と呼ばれ親しまれてきたマリウス・ボルグ・ホイビー氏(NTB/共同通信イメージズ)
ノルウェー王室の人気者「リトル・マリウス」がレイプ4件を含む32件の罪で衝撃の起訴「壁に刺さったナイフ」「複数の女性の性的画像」
NEWSポストセブン
愛子さまが佳子さまから学ぶ“ファッション哲学”とは(時事通信フォト)
《淡いピンクがイメージカラー》「オシャレになった」「洗練されていく」と評判の愛子さま、佳子さまから学ぶ“ファッション哲学”
NEWSポストセブン
年下の新恋人ができたという女優の遠野なぎこ
《部屋のカーテンはそのまま》女優・遠野なぎこさん急死から2カ月、生前愛用していた携帯電話に連絡すると…「ポストに届き続ける郵便物」自宅マンションの現在
NEWSポストセブン
背中にびっしりとタトゥーが施された犬が中国で物議に(FB,REDより)
《犬の背中にびっしりと龍のタトゥー》中国で“タトゥー犬”が大炎上、飼い主は「麻酔なしで彫った」「こいつは痛みを感じないんだよ」と豪語
NEWSポストセブン
(インスタグラムより)
《“1日で100人と寝る”チャレンジで物議》イギリス人インフルエンサー女性(24)の両親が現地メディアで涙の激白「育て方を間違ったんじゃないか」
NEWSポストセブン
藤澤五月さん(時事通信フォト)
《五輪出場消滅したロコ・ソラーレの今後》藤澤五月は「次のことをゆっくり考える」ライフステージが変化…メンバーに突きつけられた4年後への高いハードル
NEWSポストセブン
石橋貴明、現在の様子
《白髪姿の石橋貴明》「元気で、笑っていてくれさえすれば…」沈黙する元妻・鈴木保奈美がSNSに記していた“家族への本心”と“背負う繋がり”
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
「タダで行為できます」騒動の金髪美女インフルエンサー(26)が“イギリス9都市をめぐる過激バスツアー”開催「どの都市が私を一番満たしてくれる?」
NEWSポストセブン
ドバイのアパートにて違法薬物所持の疑いで逮捕されたイギリス出身のミア・オブライエン容疑者(23)(寄付サイト『GoFundMe』より)
「性器に電気を流された」「監房に7人、レイプは日常茶飯事」ドバイ“地獄の刑務所”に収監されたイギリス人女性容疑者(23)の過酷な環境《アラビア語の裁判で終身刑》
NEWSポストセブン
Aさんの乳首や指を切断したなどとして逮捕、起訴された
「痛がるのを見るのが好き」恋人の指を切断した被告女性(23)の猟奇的素顔…検察が明かしたスマホ禁止、通帳没収の“心理的支配”
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
【七代目山口組へのカウントダウン】司忍組長、竹内照明若頭が夏休み返上…頻発する「臨時人事異動」 関係者が気を揉む「弘道会独占体制」への懸念
NEWSポストセブン