強く平和を祈られている(3月、東京・千代田区。時事通信フォト)
両陛下は愛子さまに、戦争についての学びを“強いられる”ことはなかったという。
「愛子さまに、自ら関心を持って学んでほしいという方針でした。そのため、早くから戦争関連施設に連れ出されたり、話して聞かせたりといったことはされませんでした。愛子さまが先の戦争についてご自分のお考えを抱くようになった段階で、一緒に向き合おうとされたそうです」(前出・宮内庁関係者)
愛子さまは、中学の卒業文集に平和への想いを綴られた。
《唯一の被爆国に生まれた私たち日本人は、自分の目で見て、感じたことを世界に広く発信していく必要があると思う。「平和」は、人任せにするのではなく、一人ひとりの思いや責任ある行動で築きあげていくものだから。》
前述の成年に際する会見では、ウクライナ情勢についても言及された。平和への思い、戦争への反省を共有しているご一家にとって、追悼式への出席を最優先とし、感染の可能性を高めうるご静養を控えるのは当然だったのだろう。
「両陛下の『慰霊をしたい』『平和を祈る姿勢を国民に示したい』というお気持ちは相当に強い。その思いは、愛子さまに継がれています。『慰霊』のご覚悟は愛子さまにしっかりと伝えられているのです」(前出・皇室関係者)
天皇家の「祈り」は世代を超えて続いていく──。
※女性セブン2022年9月1日号