徹底したコロナ対策をとられている(2022年8月、東京・港区。写真/JMPA)
政府による感染拡大防止のための行動制限は、3月21日にまん延防止等重点措置が解除されて以降、行われていない。にもかかわらず、雅子さまは公務のみならず、この夏の那須御用邸での静養も自粛された。
秋篠宮ご夫妻が悠仁さまとともに、7月31日に開幕した「第46回全国高校総合文化祭」に出席し、パレードを楽しまれたり、2泊3日の八ヶ岳旅行に出かけられたりしたのとは対照的に、静かすぎる夏を過ごされた。そこまで慎重になる雅子さまの姿勢は、上皇ご夫妻の静養にも影響をおよぼしたかもしれない。
「この夏は、上皇ご夫妻も静養を見送られました。天皇ご一家の判断を尊重し、それに倣われたのでしょう。上皇ご夫妻、特に美智子さまは仙洞御所にこもりきりの日々が続いていることから、職員側はお出かけいただきたいと考えていたのですが、御所で静かに過ごすことを選ばれました」(前出・皇室ジャーナリスト)
おこもりが続いているのは、愛子さまも同様だ。大学3年生の愛子さまは、2020年4月の学習院大学入学後、ほとんど通学されることなく、オンライン授業を受けられている。海外や地方はもちろん、キャンパスにすら足を運ばれていない。
「愛子さまは、両陛下への感染リスクを徹底的に避けるため、今後もしばらく通学の予定はないそうです。慎重なご両親を見習われてのことでしょう。すべての授業をオンラインで受け、通学せずに卒業もできるようですが、それではせっかくの学生生活が味気ないものになってしまう」(前出・皇室ジャーナリスト)
実際に会って、言葉を交わさないと深められない関係もある。友人関係だけではない。どれだけ言語を学んで身につけても、その言語を日常的に使っている人と直接交流しなければ得られない視点がある。愛子さまはいま、そうした視点を手に入れる機会を奪われてしまっている。歌に詠まれるほど楽しまれた短期留学の続きも、しばらくは実現しそうにない。
大学生の間に出会い、親しくなれたかもしれない友人の多くは、愛子さまが“おこもり”を続けている間にキャンパスを去っていく。
「『両陛下を支える』と明言された聡明な愛子さまは、雅子さまの慎重な姿勢を慮って、“キャンパスに通いたい”“お友達を呼びたい”といった希望を口にされることはないそうです。しかし、その“縛られた学生生活”は真に愛子さまのためになるのか。愛子さまが心置きなくさまざまな経験を積めるよう、雅子さまが背中を押して差し上げてもよいようにも思えるのですが……。
御所を訪れる来客は数えるほどで、側近職員のコロナ陽性が判明したことから、職員との接触も必要最低限になっている。御所には、“ご家族3人の時間”だけが流れています」(皇室関係者)
※女性セブン2022年9月22日号