地方公務も本格始動(2019年7月、神奈川・横浜。写真/JMPA)
さらに10月22・23日には、両陛下が沖縄を訪問される。
「ご快復ぶりが伝わるものの、雅子さまは療養中の身です。最近でも、公務へのお出ましは“ご体調が整えば”という注意書きがあるケースがほとんど。ところが、沖縄へは事前段階で雅子さまも陛下に同行されることが公表されました。
沖縄が今年本土復帰50年の節目ということに加え、先日イギリスを訪問されたことで、“海外には行かれたのに、国内の地方公務にはお出ましにならないのか”と、あらぬ批判につながることも考えられたからではないでしょうか」(前出・皇室記者)
振り返ると、両陛下の「御所ごもり」は徹底したものだった。一般人の行動制限などがなくなり、宮家の皇族方の公務が行われるようになっても、両陛下は公務はおろか夏の静養も取りやめられた。
「宮内庁内部では、“どれほどコロナが収まれば、両陛下は外出を解禁されるのか”と困惑する声も聞かれていました。あまりに極端な対応ぶりに、雅子さまの『ワクチン接種状況』が関係するのではないかと考える向きもあった」(前出・宮内庁関係者)
通学再開せずも公務を期待され
その姿勢に、愛子さまも完全にシンクロされた。前述したようにキャンパスへは通われないどころか、御所にご学友を招かれることもなかったという。
「愛子さまは、おこもり生活を苦にされているご様子はなかったそうです。両陛下とテニスを楽しまれながら、おこもり生活に順応されていました。その間、もともと強かった母娘の結びつきはより強固なものになったのでしょう。今回のイギリス訪問中も、雅子さまは愛子さまとオンラインでのやりとりを続けられていたそうです。お互いの状況を確認し、安堵されたようです」(前出・宮内庁関係者)
かつて愛子さまが小学生の頃、不登校の時期があったり、雅子さまが一緒に付き添って「同伴通学」をされていたこともあった。皇太子の長子と、療養中の皇太子妃という、想像を絶する重圧がかかるお立場の母娘が、お互いを支える極限の絆を築かれたのは自然なことだっただろう。
しかし、天皇家の一員である愛子さまが成人になられたことで、「雅子さまのもとから羽ばたいて、たくさんの公務で活躍される姿を見たい」という声は日に日に高まる。
「昨年12月に20才の誕生日を迎えられ、3月に成年会見を行われましたが、成人後、式典などの国民の前にお出ましになるような公務はゼロ。なかなか肉声の聞こえない愛子さまへの国民の渇望は根強くあります。
コロナ禍が収まってきて、ほかの皇族方が公務や静養に出かけられても、愛子さまは雅子さまの御所ごもりに合わせられてきました。せっかくの大学生活も、金縛りのようにオンライン講義だけの不登校状態が続いています」(別の宮内庁関係者)