民放ドラマや大作映画で何度も主演を担ってきた松本潤(39才)でも、豪華出演陣が顔を揃える「大河」は勝手が違うようだ。満を持して臨んだ撮影で、座長として現場全体に気を配るうち、知らず知らずにプレッシャーが折り重なって──。
来年のNHK大河ドラマ『どうする家康』で徳川家康を演じる松本。家康は日本で最も有名な歴史上の人物のひとりであり、大河ドラマでは過去に北大路欣也(79才)や西田敏行(75才)、内野聖陽(54才)といったそうそうたる実力派俳優が演じてきた。
「信長や秀吉のような派手さがない一方、天下人としての重みはもちろん、臆病さやしたたかさといった繊細な感情表現も求められる難しさが家康役にはあります。松本さんは、“新しい家康像を作りたい”という意気込みのもと、家康ゆかりの地を訪れたり、歴史考証の先生に質問を重ねて、徹底的な役作りを目指しているそうです。そうまでしても、家康が難役であることは変わらない」(芸能関係者)
加えて、大河ドラマの撮影は、1年半近く続く長丁場だ。松本はそんな持久戦に臨むにあたり、昨年“充電”の時間をとっていた。
「米ニューヨークにしばらく滞在し、美術館を回ったり、ミュージカルを鑑賞するなどしたようです。勝負の年を前に、充分にインプットの時間をとったのでしょう」(前出・芸能関係者)
満を持して臨んだ撮影だったが、プレッシャーは想像以上に大きかったようだ。
「クランクイン前にしっかり採寸して作ったはずの衣装や甲冑が、松本さんの体形が変わったことで緩くなってしまい、何度か“緊急手直し”しながら撮影しているんです。日頃から人一倍ストイックなことで知られていて、本人は“戦国武将を演じるために筋トレしているからやせた”と説明していますが、家康の重圧のために激やせしてしまったのではと心配するスタッフもいます」(NHK関係者)
前述したように、そもそも家康役には役柄そのものの難しさがある。さらに、『どうする家康』は松本にとって大河初出演での初主演だ。
「映画やドラマで何度も主人公を演じてきた松本さんですが、大河の規模となると戸惑いもあったのでしょう」(前出・芸能関係者)