今回取材したAI天使氏、AI美人研究所氏、mika氏の作品は、すべてSDとChilled Re-genericなどのモデルデータを使用して作成された画像だという。
mika氏は、「ツイッターでAIグラビアの画像をアップすると、数日で1万以上の“いいね”がつくことがあり、びっくりします」と、AIグラドルに対する世間の注目度の高さを実感している。
作成した画像をツイッターやインスタグラム、投稿サイトにアップするだけでなく、AmazonでAIグラビア写真集(電子書籍)を販売するユーザーも現われている。AIグラビアなら、モデルやカメラマンのギャラ、ロケ代などの費用は一切不要で、かかるのはPCの電気代だけだ。
「芸能人の顔にも悪用できてしまう」可能性も
実際に筆者もAIでの画像生成を試してみたところ、AIに要求を伝える“呪文(プロンプト)”を入力するだけで、1分ほどで美麗な画像を作ることができた。“呪文”次第で、体型や衣装、表情、ポーズ、背景なども自由に変えることができる。また、まったく同じ呪文を入力しても、生成するたびに異なる画像が出てくる。
「AIは人間が指示した言葉のニュアンスをくみ取ることがまだ苦手で、同じ呪文で画像を10枚生成すると、異なる画像が10枚出てきます。画像生成の量では人間はAIに及びませんが、どの画像を世の中に送り出すのかを決断する力は人間の力だけが持つものだと思います」(AI美人研究所氏)