悠仁さまは、御料牧場滞在中、虫捕りに興じられるという(写真は2009年。JMPA)
ビール片手にトラクター
牧場を二分するように南北に走る道路は、敷地内ではあるものの、周辺住民の生活道路としても使われている。それでも、近隣住民は御料牧場を「皇室にゆかりのある特別な土地」として捉えている。
「お上のために働いているというのがマイナスに出ることもあって、職員の横柄な態度を嫌って、出入り禁止にしている地元の飲食店が複数あったと聞いています。近づきがたい場所と認識されているのをいいことに、白昼堂々、牧場内でゴルフに興じている職員もいました。素振りどころか、実際にボールをカコン、カコンと打っていたのですから呆れます。飼育している動物に当たりでもしたら、どう責任を取るつもりだったのでしょう」(前出・宮内庁関係者)
今回の静養で、ご一家は昨年末に御料牧場で死んだ愛馬・豊歓号の墓参りをされた。かつては、愛子さまが大変かわいがられた子豚もいた。
「そればかりか、ビール片手にトラクターを運転する光景も目にしました。公道ではないので法律上は罰せられないのかもしれませんが、信じがたい行いでした」(前出・宮内庁関係者)
こうした怠慢も、人の目に触れない御料牧場の奥深くで、密やかに行われていれば永遠に闇に葬られたのかもしれない。しかし2017年、飲酒後に車を運転した職員が処分された。この職員は、部下に暴力を振るっていた人物だった。
2021年7月には別の職員が酒気帯び運転で逮捕されたが、この職員は同年3月にもやはり酒気帯び運転で追突事故を起こして逮捕されていた。それどころか、2007年にも酒気帯び運転で人身事故を起こしていた。“三度目の正直”で、やっと懲戒免職処分になる甘さには失笑を禁じ得ない。
また、2017年には畜産課長を務めていた職員が、必要な許可を得ないまま散弾銃2丁と空気銃1丁を所持していた銃刀法違反容疑で逮捕された。
「当時大々的に報じられましたが、謹慎期間は1か月ほどで、すぐに職場復帰しました。その後定年まで務め、再雇用のような形で牧場で働いていました」(御料牧場関係者)
度重なる醜聞に、地元からは「御料牧場はなくなってもいい」という悲しい声まで上がる始末だ。
「もちろん天皇陛下のお食事になるものを作る牧場があるのは町の誉れです。でも、職員の問題は後を絶たないし、広大な敷地を使っているのに、それで町民の生活が豊かになるわけでもない。隣町に大きな自動車メーカーの工場があるけど、正直、税収や雇用の面からも、そっちの方がよっぽどうらやましいですよ」(地元住民)