ライフ

健康にいい食材でも“一緒に食べる食材”次第で逆効果に? 「トマトには気をつけるべき」の医師指摘も

トマト

健康によいとされるトマトも食べ合わせに注意(写真/PIXTA)

「健康にいいといわれているから」「有名人がすすめているから」。それだけの理由で、毎日の食事メニューを選んでいる人もいるかもしれない。しかし、それらが根本的に間違っていたら──ちょっとした食べ物の組み合わせや食べ方で栄養素は激減し、最悪、体に毒を生むこともあるという。

 5月の健康診断に向け、食生活を見直していた都内在住の会社員A子さん(53才)に、悲劇が起きたのは4月上旬のことだった。

「日頃から便秘と下痢を繰り返すので食事を改善しようと思い、腸にいいと聞いた大豆と食物繊維が多いひじきを煮物にして毎日食べるようにしたんです。ところが治るどころか、ひどい腹痛にたびたび襲われるようになり、さらに調子が悪くなりました。原因として思い当たる節がなく、当惑しています」

 A子さんを苦しめた原因は、「健康によい食品」そのものかもしれない。

「いくら健康によい食べ物だったとしても、その組み合わせ次第では“毒”になることもあるんです」

 そう話すのは、食品の相性に詳しい食物栄養学博士の白鳥早奈英さんだ。

「大豆とひじきの組み合わせは『けいれん性便秘』を引き起こす可能性があります。腸が過敏な状態でけいれんを起こし、便秘と下痢を繰り返すタイプの便秘です。大豆は腸を活性化させる働きを持つ成分『サポニン』を大量に含み、ひじきは便通を促す効果のある食物繊維を多く含むので一緒に食べると過敏な腸をさらに刺激してしまう。その結果、激しい腹痛が生じることがあります」(白鳥さん)

 健康のために栄養価の高い食品を選んだとしても、「一緒に食べた食品」次第では逆効果となるのだ。

「人間関係に相性があるように、健康によい食材同士にも“合う、合わない”があります。食べ合わせによっては栄養の効果が相殺されたり、過剰摂取になって体調不良を起こすケースがあります」(白鳥さん)

 どの食べ合わせが、なぜ危険なのかを知ることが、体を守ることにつながるのだ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

林家ペーさんと林家パー子さんの自宅で火災が起きていることがわかった
《部屋はエアコンなしで扇風機が5台》「仏壇のろうそくに火をつけようとして燃え広がった」林家ぺー&パー子夫妻が火災が起きた自宅で“質素な暮らし”
NEWSポストセブン
1年ほど前に、会社役員を務める元夫と離婚していたことを明かした
《ロックシンガー・相川七瀬 年上夫との離婚明かす》個人事務所役員の年上夫との別居生活1年「家族でいるために」昨夏に自ら離婚届を提出
NEWSポストセブン
林家ペーさんと林家パー子さんの自宅で火災が起きていることがわかった
「パー子さんがいきなりドアをドンドンと…」“命からがら逃げてきた”林家ペー&パー子夫妻の隣人が明かす“緊迫の火災現場”「パー子さんはペーさんと救急車で運ばれた」
NEWSポストセブン
豊昇龍
5連勝した豊昇龍の横綱土俵入りに異変 三つ揃いの化粧まわしで太刀持ち・平戸海だけ揃っていなかった 「ゲン担ぎの世界だけにその日の結果が心配だった」と関係者
NEWSポストセブン
“高市潰し”を狙っているように思える動きも(時事通信フォト)
《前代未聞の自民党総裁選》公明党や野党も“露骨な介入”「高市早苗総裁では連立は組めない」と“拒否権”をちらつかせる異例の事態に
週刊ポスト
韓国アイドルグループ・aespaのメンバー、WINTERのボディーガードが話題に(時事通信フォト)
《NYファッションショーが騒然》aespa・ウィンターの後ろにピッタリ…ボディーガードと誤解された“ハリウッド俳優風のオトコ”の「正体」
NEWSポストセブン
立場を利用し犯行を行なっていた(本人Xより)
【未成年アイドルにわいせつ行為】〈メンバーがみんなから愛されてて嬉しい〉芸能プロデューサー・鳥丸寛士容疑者の蛮行「“写真撮影”と偽ってホテルに呼び出し」
NEWSポストセブン
佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《佳子さまどアップ動画が話題》「『まぶしい』とか『神々しい』という印象」撮影者が振り返る “お声がけの衝撃”「手を伸ばせば届く距離」
NEWSポストセブン
交際が報じられた赤西仁と広瀬アリス
《赤西仁と広瀬アリスの海外デートを目撃》黒木メイサと5年間暮らした「ハワイ」で過ごす2人の“本気度”
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(公式サイトより※現在は削除済み)
《15歳女子生徒にわいせつ》「普段から仲いいからやっちゃった」「エスカレートした」“やる気スイッチ”塾講師・石田親一容疑者が母親にしていた“トンデモ言い訳”
NEWSポストセブン
秋場所
「こんなことは初めてです…」秋場所の西花道に「溜席の着物美人」が登場! 薄手の着物になった理由は厳しい暑さと本人が明かす「汗が止まりませんでした」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 「高市総理を阻止せよ」イカサマ総裁選の裏ほか
「週刊ポスト」本日発売! 「高市総理を阻止せよ」イカサマ総裁選の裏ほか
NEWSポストセブン