佐藤健のマンションに入っていく広末涼子(2014年)
“一緒にしないで”という気持ち
売れっ子女優の田中だが、キャリアのスタートは民放テレビ局のアナウンサーだった。2009年にTBSに入社し、2014年の独立後も、フリーアナウンサーが多い事務所に所属し、バラエティー番組のMCなどを中心に活動していた。
転機は2019年末に出した写真集。発売から1か月半ほどで、累計発行部数が60万部という驚異的な売り上げを記録した。その実績を引っさげて、女優としてのスキルを磨きたいという思いとともに、実力派女優が多く所属する現在の事務所へと移籍した。
田中の女優としての飛躍は、本人の努力もさることながら、周囲からの評価が高いことも背景にある。
「田中さんは“自分は女優として始まったばかりで、本を読んだり多くの作品を見たりボイストレーニングをしたりとやるべきことがたくさんある”と、仕事に対してストイック。それゆえ、飲み歩いたり遊んだりする時間はほとんど作らないようにしています。かつて広末さんが“仕事を辞めたくて仕方なかった”という23才当時の出産を“正直、確信犯”と明かしたのとは対照的です。
田中さんはストイックな姿勢に加え、演技の道に入ったのが遅い分、“伸びしろがある”というのが周囲の見解です。事務所社長も同様で、どうにか俳優として開花させ、主演を張り続けるような存在に育てたいと強く願っているようです」(テレビ局関係者)
その光景に、広末は冷たい視線を投げかけていたようだ。
「事務所社長をはじめ、いわゆる“お偉いさん”は田中さんを評価し、彼女も彼らには従順なんですが、裏方スタッフやマネジャーには違う顔を見せることもあるようで……。例えば、マネジャーが目の前にいてもLINEで指示を出したり、対応が気に入らないと一日中無視することも。事務所車が迎えに行ったのに連絡せずに自分でタクシーを捕まえて帰ってしまうとか。
実は前事務所時代には彼女のマネジャーが4人も交代し、いまの事務所でも敏腕マネジャーが付いたのですが、間もなく退社してしまいました。そのマネジャーはかつて広末さんを担当し苦楽を共にした仲だったので、広末さんはショックを受け、田中さんの振る舞いに疑問を持ち始めたそうです」(別の芸能関係者)
築き上げてきたキャリアも広末と田中では大きく違う。
「広末さんは10代で芸能界に入り、演技の道で生きてきた人です。広末さんが“守りたい”と直電で名前を挙げた3人も、10代で芸能界に入り、女優を中心に活動している。一方、田中さんは別の道から路線変更してきた人。広末さんが、“生粋の女優である私たちと田中さんとでは、女優としての質がまったく異なる”と考えていても不思議ではありません。
かつて、田中さんは“憧れの女優さんは広末涼子さん”と周囲に話していましたが、広末さんからしたら“一緒にしないで”という気持ちなのかもしれないです」(前出・別の芸能関係者)