芸能

市川猿之助容疑者、再逮捕容疑が自殺幇助で“擁護派”が息を吹き返す 松竹は「セクハラの実態調査」は行わない方針か

2011年の襲名会見で、猿之助(右から2人目)は段四郎さん(右)とともに笑顔を見せていた

2011年の襲名会見で、猿之助(右から2人目)は段四郎さん(右)とともに笑顔を見せていた(写真/共同通信社)

 容疑はまたしても「自殺幇助」だった。市川猿之助容疑者(47才)が、歌舞伎俳優の父・市川段四郎さん(享年76)の自殺を手助けしたとする容疑で、7月18日に再逮捕された。

「母親への自殺幇助の疑いで逮捕されたのが、6月27日でした。以降、捜査当局は殺人容疑を視野に入れて、再逮捕に向けた捜査を慎重に進めてきました。特に病気を患っていたとされる段四郎さんの状態が、容疑が『自殺幇助』か『殺人』かを左右するポイントでした」(捜査関係者)

 猿之助は一貫して「一家心中」を主張し、警察の取り調べには「家族会議をして、みんなでさよならすることにした」と供述。段四郎さんの自殺を手助けしたことも認めているという。だが、今回の事件には、多くの疑問や謎が残ったままだ。捜査当局がいちばん不審を抱いたのは、そもそも「家族全員に自殺の意思がなかったのではないか」ということだ。

「猿之助容疑者はマネジャー兼付き人に宛てた遺書のような書き置きを残していたが、両親は自殺を意図するメモすら残していません。伝統と格式を重んじる歌舞伎界に身を置く両親が、パジャマ姿で最期を迎えていた点も不自然でした。

 猿之助容疑者はあくまで“自分は親の意思を尊重して手伝っただけ”と『親の同意』があったことを強調していましたが、両親の意思は誰も確認できません。そもそも、捜査関係者は自殺を提案したのが猿之助容疑者と踏んでいるフシがある。“みんなでさよなら”という供述と、認識に微妙なズレがあります」(全国紙社会部記者)

 家族会議は、事件発覚前日の5月17日に行われたという。その日、猿之助はスマートフォンで睡眠薬などに関する情報や自殺の方法をネット検索していた。

「両親の遺体からは、猿之助容疑者が処方されていた、2種類の睡眠導入剤の成分が検出されました。“10錠ほどのんだ”と供述していますが、この薬だと数千錠をのまなければ致死量に至らない。ネット検索で、たった10錠では中毒死しないことは、事前に把握できていたはずです」(前出・全国紙社会部記者)

 だから、両親が睡眠薬をのんで眠ったあとに、猿之助は両親の顔にビニール袋をかぶせ、養生テープで留めたわけだが、そもそも自身は本当に死ぬつもりだったのか、疑問が残る。

「司法解剖の結果、両親の死因は向精神薬中毒で、窒息死とはされていません。ただ、ビニール袋をかぶせたことが死期を早めたかどうかは、まだ『鑑定書』ができていないため捜査当局は判断を保留した状態。つまり、今後も容疑が変わる可能性は充分あるのです。

 捜査当局が最も困惑したのが、自殺にかかわる物証がすべて捨てられていたことです。ビニール袋や薬のパッケージなどを猿之助容疑者が処分したため、供述を裏付ける物証もなければ、くつがえす材料もありませんでした」(警視庁担当記者)

 仮に、ビニール袋や薬袋などが残されていれば、違う展開になっただろう。ビニール袋に両親が抵抗した痕跡があったり、薬のパッケージに両親の指紋がなく猿之助の指紋だけが残されていたら――だがそれらは猿之助が近所のゴミ捨て場に捨てた。

「猿之助容疑者が意識がもうろうとした状態で発見されたとき、母親の遺体はすでに死後硬直が始まっていました。母親の死亡時間と、猿之助容疑者が発見されるまでには10時間以上もの開きがあります。その間に、猿之助容疑者は、後始末である“証拠隠滅”をたっぷり時間をかけて行っていたのです」(別の全国紙社会部記者)

関連記事

トピックス

都内の人気カフェで目撃された田中将大&里田まい夫妻(時事通信フォト/HPより))
《ファーム暮らしの夫と妻・里田まい》巨人・田中将大が人気カフェデートで見せた束の間の微笑…日米通算200勝を目前に「1軍から声が掛からない事情」
NEWSポストセブン
浅草・浅草寺で撮影された台湾人観光客の写真が物議を醸している(Xより)
「私に群がる日本のファンたち…」浅草・台湾人観光客の“#羞恥任務”が物議、ITジャーナリスト解説「炎上も計算の内かもしれません」
NEWSポストセブン
新横綱・大の里(時事通信フォト)
《横綱昇進》祖父が語る“怪物”大の里の子ども時代「生まれたときから大きく、朝ご飯は2回」「負けず嫌いじゃなかった」
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問されている秋篠宮家の次女・佳子さま(時事通信フォト)
《スヤスヤ寝顔動画で話題の佳子さま》「メイクは引き算くらいがちょうどよいのでは…」ブラジル訪問の“まるでファッションショー”な日替わり衣装、専門家がワンポイントアドバイス【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
ヤクザが路上で客引きをしていた男性を脅すのにトクリュウを呼んで逮捕された(時事通信フォト)
《ヤクザとトクリュウの上下関係が不明に》大阪ミナミでトクリュウを集めて客引き男性を脅して暴力団幹部が逮捕 この事件で”用心棒”はどっちだったのか 
NEWSポストセブン
2013年大阪桐蔭の春夏甲子園出場に主力として貢献した福森大翔(本人提供)
【10万人に6例未満のがんと闘う甲子園のスター】絶望を支える妻の献身「私が治すから大丈夫」オリックス・森友哉、元阪神・西岡や岩田も応援
NEWSポストセブン
新横綱・大の里(時事通信フォト))
《地元秘話》横綱昇進の“怪物”大の里は唯一無二の愛されキャラ「トイレにひとりで行けないくらい怖がり」「友達も多くてニコニコしてかわいい子だったわ」
NEWSポストセブン
ミスタープロ野球として、日本中から愛された長嶋茂雄さんが6月3日、89才で亡くなった
長島三奈さん、自身の誕生日に父・長嶋茂雄さんが死去 どんな思いで偉大すぎる父を長年サポートし続けてきたのか
女性セブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
金髪美女インフルエンサー(26)が “性的暴力を助長する”と批判殺到の「ふれあい動物園」企画直前にアカウント停止《1000人以上の男性と関係を持つ企画で話題に》
NEWSポストセブン
逮捕された波多野佑哉容疑者(共同通信)。現場になったラブホテル
《名古屋・美人局殺人》「事件現場の“女子大エリア”は治安が悪い」金髪ロングヘアの容疑者女性(19)が被害男性(32)に密着し…事件30分前に見せていた“親密そうな様子”
NEWSポストセブン
東京・昭島市周辺地域の下水処理を行っている多摩川上流水再生センター
《ウンコは資源》排泄大国ニッポンが抱える“黄金の資源”を活用できてない問題「江戸時代の取引金額は10億円前後」「北朝鮮では売買・窃盗の対象にも」
NEWSポストセブン
ブラジル公式訪問中の佳子さま(時事通信フォト)
《佳子さまの寝顔がSNSで拡散》「本当に美しくて、まるで人形みたい」の声も 識者が解説する佳子さま“現地フィーバー”のワケ
NEWSポストセブン