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加賀まりこ、変わらず貫く「自分らしさを大切にする生き方」 天海祐希や内田有紀も憧れる

同棲から熱い支持を得ている加賀

同性から熱い支持を得ている加賀

 高校生の頃に銀幕デビューして以降、一気に人気女優への階段を駆け上がった加賀まりこ(79才)。自分のことは自分でやる。他人の評価なんて気にしない。いつも自分らしく生きる彼女の姿は、多くの人を惹きつける。そんな彼女の魅力に気づいた人がまたひとり、増えたようだ──。

 この春から雪印メグミルクの「恵 megumiガセリ菌SP株ヨーグルト」のCMに使用されている斉藤和義(57才)の曲が話題になっている。使用されているのは、アルバム『PINEAPPLE』に収録された『底無しビューティー』だが、この曲の歌詞が、加賀まりこの生き様に感銘を受けて作詞されたものだったことが、8月16日発売の雑誌『素敵なあの人』10月号(宝島社)に掲載された斉藤と加賀の対談で明らかになった。

《女性賛歌をテーマに曲を作っていて、どうしようかなと思っていたときに、加賀さんのインタビュー記事を読んだんです。好きなことをやるだけよ、とバサバサとおっしゃってて。(中略)この感じを曲にしようと思って、加賀さんの言葉を歌詞に使わせていただきました》

 加賀は、東京の下町生まれ。父親は映画プロデューサーで、自宅には有名俳優や映画監督が訪れる華やかな家庭環境で育った。

 芸能界への興味はなかったものの、その美貌がスカウトマンの目に留まり、1960年、17才のときにドラマ『東京タワーは知っている』(フジテレビ系)でデビューすると、飛ぶ鳥を落とす勢いでテレビや映画に出演。20才のときには、女優を辞めようと思い、貯金を使い切るつもりで単身パリへと渡り、昼夜問わずデートしたり、年齢をごまかしてカジノに行ったりと自由に過ごした。

「加賀さんは母親から『世間体には何の意味もない』と教えられて育ち、幼い頃から他人の評価を気にせず、自分の好きなように生きてきたそうです」(芸能関係者)

 その後日本に戻ってからは仕事に引っ張りだこ。人気女優にもかかわらず、1981年の映画『泥の河』にはノーギャラで出演し、周囲を驚かせた。多忙だった加賀のために屋外のロケを減らし、撮影所にセットを用意してくれた監督の厚意に「ギャラを受け取らない」という対応をしたのだ。

 2005年から2007年にかけて放送された超人気ドラマ『花より男子』(TBS系)では大財閥の跡取り息子・道明寺司の母親役を断ろうとしていた。

「加賀さんは当初、『鉄の女』という心のない役どころを拒否しましたが、スタッフの熱意に根負けして出演を決めました。ただし、『中途半端は嫌だから身に着けるモノは本物にして』と注文を出し、衣装代だけで総額1億円を超えたそうです」(前出・芸能関係者)

 奔放な言動で“小悪魔”と呼ばれた加賀は、シングルマザーとして28才のときに産んだ子供がわずか7時間でこの世を去るという悲しい経験もしている。その後恋愛からは遠ざかっていたが、演出家だった男性を口説き続け、59才のときから事実婚状態だ。

「54年ぶりの主演映画となった『梅切らぬバカ』(2021年)は、自閉症の息子とその母親を描いた作品です。パートナーの連れ子が自閉症である彼女にとっては他人事でなかったのでしょう。当初脚本にはなかった『生まれてきてくれてありがとう』というせりふを絶対に言いたいと監督を説き伏せました」(前出・芸能関係者)

『梅切らぬバカ』に出演して以降、映像作品には出ていないが、インタビューやクイズ番組に登場しては、キレキレの弁舌を披露。自分らしさや自分のやりたいことを大切にする生き方をいまも変わらず貫いている。

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