末延さんのギャル時代

末延さんのかつての姿

安倍元首相の支援者

 末延さんは、1987年に山口県光市で生まれた。両親との3人家族で、バイオリンと出合ったのは4才の頃だった。

「近所のお友達とバイオリンのレッスンを見学しにいったのがきっかけだったそうです。ただ、バイオリンに興味があったわけではなくて、構えることすらできなかった。お友達の方が上手に弾けたことが、苦い記憶として残っているそうです」(末延さんの知人)

 偶然にも、羽生がスケートに初めて触れたのも4才のときだ。姉がスケート教室に通い始めたのがきっかけだった。

 以来、「音楽」と「スポーツ」の分野は違えど、それぞれの魅力に取りつかれ、没頭したのは一緒だった。

 羽生は父の送迎でスケートリンクに連日通い、遊びたい盛りにもかかわらず練習に明け暮れた。

 一方の末延さんも朝から晩までバイオリンを弾く日々だった。当時、末延さんが住んでいた自宅の近隣住民が話す。

「麻裕ちゃんは、小学校へあがる前から、熱心にバイオリンの練習に励んでいましたよ。夜9時を過ぎるくらいまで音色が聞こえることも頻繁にありました。ご両親も音楽にご興味があったんでしょうね。飼っていたラブラドール・レトリバーには“ピアノ”と名前をつけていました。麻裕ちゃんのお母さんが、よく散歩させていました」

 幼少から本格的な指導を受けるとなると、フィギュアスケートもバイオリンも、経済的な負担が大きくのしかかる。

「フィギュアはコーチ代や遠征費用など、上を目指すほどお金がかかるスポーツです。羽生さんが小学生の頃には、“スケートを辞めるかどうか”が家族で話し合われたこともある。でも、羽生さんのお母さんが“私がパートを増やすから”と、続けることを決めたそうです。世界選手権に初出場した2012年頃までは、お母さんが夜遅い時間までかけて衣装を手作りしていました。これも衣装代の節約のためでした」(スポーツライター)

 対して、末延さんは恵まれた環境にあった。

「麻裕ちゃんのお父さんは、何代も続く建設会社の社長でした。お父さんは芸術方面にも造詣が深いようで、会社の社屋はレンガ調のとても洒落た造り。県下でも有名な会社で、特に自民党の政治家とのつながりもある『地元の名士』でした。山口を地盤にしていた安倍晋三元首相(享年67)のことを熱心に支援していましたね。安倍元首相の祖父・岸信介元首相の時代から、一家は太いつながりがあったと聞いています」(一家を知る人)

 末延さんの父親は2012年に死去しているが、その際、安倍元首相が弔問に訪れたという。

「お父さんの弟、つまり末延さんの叔父に当たるのは、政治ジャーナリストの末延吉正氏です。吉正氏は安倍元首相とはゴルフを一緒にラウンドする仲だった」(前出・一家を知る人)

 そういった“華麗なる一族”に生まれ、天真爛漫に末延さんは育った。自宅は100坪以上の広い敷地に建っていた。

「高い塀で囲まれていて、大きな家に広い庭がありました。家の中にはらせん階段があって、本当の“セレブ”なんでしょうね。地元の高校が甲子園に出場したとき、近所で寄付を募ったら、ほかの人は3000円や5000円のところ、お父さんは母校ではないのに、高額の寄付をしてくださいましたよ」(前出・近隣住民)

 バイオリンのレッスンのため、県境を越えて広島まで向かうこともあったという。

「クラシックバレエや書道も習っていました。ひとりっ子だったので、教育へのお金は惜しまない方針だったようです」(前出・近隣住民)

関連記事

トピックス

精力的な音楽活動を続けているASKA(時事通信フォト)
ASKAが10年ぶりにNHK「世界的音楽番組」に出演決定 局内では“慎重論”も、制作は「紅白目玉」としてオファー
NEWSポストセブン
2022年、公安部時代の増田美希子氏。(共同)
「警察庁で目を惹く華やかな “えんじ色ワンピ”で執務」増田美希子警視長(47)の知人らが証言する“本当の評判”と“高校時代ハイスペの萌芽”《福井県警本部長に内定》
NEWSポストセブン
ショーンK氏
《信頼関係があったメディアにも全部手のひらを返されて》ショーンKとの一問一答「もっとメディアに出たいと思ったことは一度もない」「僕はサンドバック状態ですから」
NEWSポストセブン
悠仁さまが大学内で撮影された写真や動画が“中国版インスタ”に多数投稿されている事態に(撮影/JMPA)
筑波大学に進学された悠仁さま、構内で撮影された写真や動画が“中国版インスタ”に多数投稿「皇室制度の根幹を揺るがす事態に発展しかねない」の指摘も
女性セブン
奈良公園と観光客が戯れる様子を投稿したショート動画が物議に(TikTokより、現在は削除ずみ)
《シカに目がいかない》奈良公園で女性観光客がしゃがむ姿などをアップ…投稿内容に物議「露出系とは違う」「無断公開では」
NEWSポストセブン
ショーンK氏が千葉県君津市で講演会を開くという(かずさFM公式サイトより)
《ショーンKの現在を直撃》フード付きパーカー姿で向かった雑居ビルには「日焼けサロン」「占い」…本人は「私は愛する人間たちと幸せに生きているだけなんです」
NEWSポストセブン
気になる「継投策」(時事通信フォト)
阪神・藤川球児監督に浮上した“継投ベタ”問題 「守護神出身ゆえの焦り」「“炎の10連投”の成功体験」の弊害を指摘するOBも
週刊ポスト
長女が誕生した大谷と真美子さん(アフロ)
《大谷翔平に長女が誕生》真美子さん「出産目前」に1人で訪れた場所 「ゆったり服」で大谷の白ポルシェに乗って
NEWSポストセブン
九谷焼の窯元「錦山窯」を訪ねられた佳子さま(2025年4月、石川県・小松市。撮影/JMPA)
佳子さまが被災地訪問で見せられた“紀子さま風スーツ”の着こなし 「襟なし×スカート」の淡色セットアップ 
NEWSポストセブン
第一子出産に向け準備を進める真美子さん
【ベビー誕生の大谷翔平・真美子さんに大きな試練】出産後のドジャースは遠征だらけ「真美子さんが孤独を感じ、すれ違いになる懸念」指摘する声
女性セブン
『続・続・最後から二番目の恋』でW主演を務める中井貴一と小泉今日子
なぜ11年ぶり続編『続・続・最後から二番目の恋』は好発進できたのか 小泉今日子と中井貴一、月9ドラマ30年ぶりW主演の“因縁と信頼” 
NEWSポストセブン
同僚に薬物を持ったとして元琉球放送アナウンサーの大坪彩織被告が逮捕された(時事通信フォト/HPより(現在は削除済み)
同僚アナに薬を盛った沖縄の大坪彩織元アナ(24)の“執念深い犯行” 地元メディア関係者が「“ちむひじるぅ(冷たい)”なん じゃないか」と呟いたワケ《傷害罪で起訴》
NEWSポストセブン