たしかに、以前から大谷と渡邊は「そっくり」と囁かれてきた。アスリートならではの体格のよさと、日本人離れした高身長、それでいてグラウンドやコートを離れると常に柔和な表情なところは一緒だ。なにより、2人ともとんでもなく爽やかである。
1994年生まれの同級生で、プライベートでの交流もあり、今年4月には大谷が渡邊の、渡邊が大谷のユニフォームをそれぞれ着用して試合会場入りしたこともあった
「大谷選手をCMに起用することの宣伝効果はすさまじいものがあります。スポーツ用品はもちろんですが、大谷選手がCM出演したコーセーの化粧品『コスメデコルテ』の美容液は、キャンペーン実施初日の公式オンラインブティックの販売個数が、通常時の約20倍にまで跳ね上がったこともありました」(前出・広告代理店関係者)
CMへの反響について、キリンホールディングスに尋ねた。
「渡邊選手を起用したCMは、お客さまより大変好評をいただいております。結果『本麒麟』がより幅広いお客さまに手に取られており、8月の販売数量は前年比約1割増と好調に推移しました。SNS上で《大谷選手かと思った》といったお声があがっていることは確認しております」
前出の大谷ファンの40代男性が続ける。
「バスケ日本代表の試合で渡邊さんが活躍する姿を見て、“あのCMは渡邊さんだったのか!”と気づきました。今までは大谷さんのファンでしたが、これからは渡邊さんにも注目して、応援したいと思います」
大谷、渡邊、そしてキリンの全員に嬉しい“宣伝効果”があったようだ。